Trend Micro Security

WORM_PALEVO.SMQX

2011年2月23日
 解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan:Win32/Rimecud.A (Microsoft), Trojan.Win32.Pincav.apnc (Kaspersky), Mal/Palevo-A (Sophos), W32/PalevoPack.A!tr (Fortinet), Trojan.Win32.Rimecud (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年12月17日

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random file name}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Temp%\{random file name}.exe"

感染活動

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=mashatasha\\{random file name}.exe
shell\Install\command=mashatasha\\{random file name}.exe
shell\open\command=mashatasha\\{random file name}.exe
shell\explore\command=mashatasha\\{random file name}.exe
Shell\open\command=mashatasha\\{random file name}.exe
open=mashatasha\\{random file name}.exe
Icon=mashatasha\\{random file name}.exe
%%%%%%%
action=Open folder to view files using Windows Explore


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.707.00
VSAPI パターンリリース日: 2010年12月18日
VSAPI パターンリリース日: 12/18/2010 12:00:00 AM

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.SMQX」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「WORM_PALEVO.SMQX」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = %User Temp%\{random file name}.exe

手順 6

「WORM_PALEVO.SMQX」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=mashatasha\\{random file name}.exe
shell\Install\command=mashatasha\\{random file name}.exe
shell\open\command=mashatasha\\{random file name}.exe
shell\explore\command=mashatasha\\{random file name}.exe
Shell\open\command=mashatasha\\{random file name}.exe
open=mashatasha\\{random file name}.exe
Icon=mashatasha\\{random file name}.exe
%%%%%%%
action=Open folder to view files using Windows Explore

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_PALEVO.SMQX」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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