Trend Micro Security

WORM_PALEVO.SMEX

2014年5月27日
 解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Worm.Win32.Palevo.smgl (v) (Sunbelt), P2P-Worm.Win32.Palevo (Ikarus), W32/Rimecud.R.gen!Eldorado (Authentium)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 フラッシュドライブを介した感染活動

ワーム活動:USBフラッシュドライブの利用

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにワームのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年2月24日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\fswagz.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\fswagz.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {drive}:\{random folder}\{random file name}.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute={random folder}/{random file name}.exe
Shell\{random string 1}\{random string2}
Shell\\Explore\\command={random folder}/{random file name}.exe
Shell\Open\command={random folder}/{random file name}.exe
icon={random folder}/{random file name}.exe
open={random folder}/{random file name}.exe
action=Open folder to view files using Windows Explorer

ダウンロード活動

ワームは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}8.{BLOCKED}5.155.136/big/brother{random number}.exe

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.856.16
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年2月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.SMEX」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman="%User Profile%\fswagz.exe"

手順 4

「WORM_PALEVO.SMEX」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute={random folder}/{random file name}.exe
Shell\{random string 1}\{random string2}
Shell\\Explore\\command={random folder}/{random file name}.exe
Shell\Open\command={random folder}/{random file name}.exe
icon={random folder}/{random file name}.exe
open={random folder}/{random file name}.exe
action=Open folder to view files using Windows Explorer

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.SMEX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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