Trend Micro Security

WORM_PALEVO.SMAG

2013年10月23日
 解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan:Win32/Rimecud.A (Microsoft), W32/Rimecud.gen.ax (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月29日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\ydwzro.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 5{bR+10

ワームは、以下のプロセスを作成してシステムのプロセスに常駐します。

  • svchost.exe

ワームは、以下のプロセスにコードを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • svchost.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\ydwzro.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • seksw

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • seksw\tempomat.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=seksw//tempomat.exe
Shell\do\nothing
~ouIIIIIIIIIIIIIIIIII
icon=seksw//tempomat.exe
open=seksw//tempomat.exe
action=Open folder to see files using Windows Explorer
shell\\\\\\Open\\\\\\command=seksw//tempomat.exe
shell\\\\\\Explore\\\\\\command=seksw//tempomat.exe

バックドア活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}na.{BLOCKED}olic.su
  • {BLOCKED}er.{BLOCKED}losarske.ru
  • {BLOCKED}ke.{BLOCKED}arke.com
  • {BLOCKED}ce.{BLOCKED}racala.org


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.126.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.SMAG」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman=%User Profile%\ydwzro.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 {removable drive letter}:\seksw

手順 5

「WORM_PALEVO.SMAG」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]


[AutoRun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=seksw//tempomat.exe
Shell\do\nothing
~ouIIIIIIIIIIIIIIIIII
icon=seksw//tempomat.exe
open=seksw//tempomat.exe
action=Open folder to see files using Windows Explorer
shell\\\Open\\\command=seksw//tempomat.exe
shell\\\Explore\\\command=seksw//tempomat.exe

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.SMAG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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