Trend Micro Security

WORM_PALEVO.LB

2012年10月9日
 解析者: rolandde   
 別名:

Mal/Palevo-B (Sophos); Trojan:Win32/Rimecud.A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内にフォルダを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 98,304 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年11月2日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\aegvvp.exe

(註：%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞" です。)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 1jl8+10

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\aegvvp.exe"

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • mesage

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive}:\mesage\goingoff.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
USEAUTOPLAY=1
shellexcute=mesage/goingoff.exe
Shellasia
shell\Explore\command=mesage/goingoff.exe
shell\Open\command=mesage/goingoff.exe
icon=mesage/goingoff.exe
open=mesage/goingoff.exe
action=0pen folder to view files using Windows Explorer

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Open a browser and connect to advertisement sites
  • Download and execute file(s) from remote site(s)
  • Drop a copy of the malware to specific drive(s)
  • Drop a copy of the malware to USB drive(s)

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}ade.{BLOCKED}ousenumber.com
  • {BLOCKED}ik.{BLOCKED}al-protection.net.ru
  • {BLOCKED}ld.{BLOCKED}studio.ru
  • {BLOCKED}ana.{BLOCKED}colands.su
  • {BLOCKED}tal.{BLOCKED}howerbord.com

その他

ワームは、メモリに常駐するために自身を組み込み込む「svchost.exe」のインスタンスを開きます。

ワームが実行するコマンドは以下のとおりです。

  • ブラウザを開き、広告サイトにアクセスする。
  • リモートサイトからファイルをダウンロードし、実行する。
  • 特定のデバイスに自身のコピーを作成する。
  • USBドライブに自身のコピーを作成する。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.LB」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%User Profile%\aegvvp.exe"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註：このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • [DRIVE]:\mesage

手順 5

「WORM_PALEVO.LB」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]


[AutoRun]
USEAUTOPLAY=1
shellexcute=mesage/goingoff.exe
Shellasia
shell\Explore\command=mesage/goingoff.exe
shell\Open\command=mesage/goingoff.exe
icon=mesage/goingoff.exe
open=mesage/goingoff.exe
action=0pen folder to view files using Windows Explorer

手順 6

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.LB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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