Trend Micro Security

WORM_PALEVO.KC

2011年3月14日
 解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Propagates via peer-to-peer networks, Propagates via removable drives, Propagates via instant messaging applications

マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムもしくはアドウェア等にダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 154,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年11月5日
ペイロード Launches DoS/DDoS attacks

侵入方法

マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムもしくはアドウェア等にダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • [Drive letter]:\LICNA\Desktop.ini

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\csrss.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • Explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Mircosoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = %User Profile%\csrss.exe

感染活動

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • [Drive letter]:\LICNA

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • [Drive letter]:\LICNA\PESMICA.EXE

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
{garbage codes}
shellexecute=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
shell\explore\command=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
open=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
@icon=fasfsa\jrtergregexe
{garbage codes}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage codes}
USEAUTOPLAY=1
{garbage codes}
{garbage codes}
shell\open\command=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
Shell\open\command=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage codes}

その他

マルウェアは、インスタントメッセンジャ「MSNメッセンジャー」および、以下のピアツーピア(P2P)アプリケーションを介して、感染活動を行います。

  • Ares
  • BearShare
  • DC++
  • eMule
  • iMesh
  • Kazaa
  • LimeWire
  • Shareaza

マルウェアは、SYNフラッド攻撃を用いて、感染コンピュータ上からサービス拒否(DoS)攻撃を実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.KC」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Winlogon&&Taskman = %User Profile%\csrss.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  [Drive Letter]:\LICNA

手順 5

「WORM_PALEVO.KC」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
{garbage codes}
shellexecute=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
shell\explore\command=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
open=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
@icon=fasfsa\jrtergregexe
{garbage codes}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage codes}
USEAUTOPLAY=1
{garbage codes}
{garbage codes}
shell\open\command=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
Shell\open\command=LICNA\PESMICA.exe
{garbage codes}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage codes}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.KC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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