Trend Micro Security

WORM_OTRAN.VTN

2017年8月2日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 フラッシュドライブを介した感染活動

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 140,955 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年7月10日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\db.dll ← configuration file

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ワームは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %System%\send.vbs ← connects to remote site

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\tcpip.exe
  • {malware path}\MyPicture.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe tcpip.exe"

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内でフォルダを検索し、検索したフォルダ内に "<フォルダ名>.EXE" として自身のコピーを作成します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive:}\driver.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=driver.exe

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}iab.150m.com/update/updates{day now}.txt

ワームは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • updates{day now}.vbs

ワームは、ダウンロードしたファイルを実行します。

情報漏えい

ワームは、以下の情報を収集します。

  • Username
  • IP address

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}tor.zoho.com/abc2008/data/form-embed/Datas/zhDk9rmCNd3E98p91y9ebdrjPyS1gQFe8zzwFYstwOVWGjGqMBq6xWbZFNpk71tUbvgagt1fWh12hYar1HR4zF1O7rFdqBb5QNPa
  • https://{BLOCKED}tor.zoho.com/abc2008/data/form-embed/Datas/zhDk9rmCNd3E98p91y9ebdrjPyS1gQFe8zzwFYstwOVWGjGqMBq6xWbZFNpk71tUbvgagt1fWh12hYar1HR4zF1O7rFdqBb5QNPa
  • http://{BLOCKED}m.zoho.com/crm/login.sas


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.524.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年7月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.525.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年7月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_OTRAN.VTN」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = "Explorer.exe tcpip.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%System%\send.vbs
%System%\db.dll

手順 5

「WORM_OTRAN.VTN」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
open=driver.exe

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_OTRAN.VTN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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