Trend Micro Security

WORM_OTORUN.WS

2012年10月8日
 解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

W32.SillyFDC (Symantec); W32/Autorun.worm.co (Mcafee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 すべての物理ドライブ内に自身のコピーを作成, リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、Internet Explorer(IE)のウィンドウを非表示で開きます。


  詳細

ファイルサイズ 1,904,640 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月13日

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\backupuser.exe
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\_backupuser.exe

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\drivers\oreans32.sys
  • %Program Files%\COMMON FILES\MICROSOFT SHARED\MSInfo\FieleWay.txt

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

自動実行方法

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Windows_XP
ImagePath = %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\backupuser.exe

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WinLicense
CheckIN = 1

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • backupuser.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
open=backupuser.exe
shellexecute=backupuser.exe
shell\Auto\command=backupuser.exe

バックドア活動

ワームは、IEのウィンドウを非表示で開きます。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.766.12
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年1月13日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • WinLicense
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Windows_XP

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\drivers\oreans32.sys
  • %Program Files%\COMMON FILES\MICROSOFT SHARED\MSInfo\FieleWay.txt

手順 5

「WORM_OTORUN.WS」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
    [AutoRun]
    open=backupuser.exe
    shellexecute=backupuser.exe
    shell\Auto\command=backupuser.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_OTORUN.WS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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