Trend Micro Security

WORM_OTORUN.CVK

2013年8月28日
 解析者: Jimelle Monteser   

 別名:

W32/Dorkbot.AS!tr (Fortinet), Trojan-Dropper.Win32.Injector.hxsp (Kaspersky), VirTool:Win32/CeeInject.gen!A, Trojan:Win32/Ircbrute (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード, リムーバブルドライブを介した感染活動, 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ワームは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 118,329 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年3月30日
ペイロード システム情報の収集, システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\dllmgr.exe
  • %System Root%\OGa\RD\GOx.exe

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。. %System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\OGa
  • %System Root%\OGa\RD

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Bdea

ワームは、リモートスレッドを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • %Windows%\explorer.exe

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Dll Management Service = "dllmgr.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{CLSID}

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{CLSID}
StubPath = "%System Root%\OGa\RD\GOx.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Removable Drive Letter}:\OGa
  • {Removable Drive Letter}:\OGa\RD

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=OGa\RD\GOx.exe
;ªÓÈÅÌÌüÏÐÅÎüÄÅÆÁÕÌԝ‘

;Fuck U Motha Fucka I Could have been ur Dad but the man who fucked ur mom had more change than me.
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=OGa\RD\GOx.exe
shell\open\default=1

バックドア活動

ワームは、以下のいずれかのIRCサーバに接続します。

  • {BLOCKED}k.{BLOCKED}nix.net

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Create Process
  • Propagates itself via instant messaging applications such as MSN, AIM and Triton
  • Download files/updated copy of itself
  • Join IRC channel
  • Terminates itself

ただし、情報公開日現在、このサーバには接続できません。

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%:\OGa\RD\DesKTop.ini
  • {Removable Drive Letter}:\OGa\RD\DesKTop.ini

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

情報漏えい

ワームは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • OS Version
  • Host Name
  • IP address
  • Computer Name

その他

ワームは、自身のIRCサーバにアクセスする際に以下の認証情報を利用します。

  • USER NAME: rmzerm3b1tch

ワームは、ルートキット機能を備えていません。

ワームは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

ワームが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • プロセスの追加
  • 「MSN」や「AIM」、「Triton」のようなインスタントメッセンジャのアプリケーションを介した感染活動の実施
  • ファイル/自身のコピーの更新版のダウンロード
  • IRCチャンネルへの参加
  • 自身の終了

ワームが収集する情報は、以下のとおりです。

  • オペレーティングシステム(OS)の種類
  • ホスト名
  • IPアドレス
  • コンピュータ名


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.234.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年8月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.235.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年8月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {CLSID}

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Dll Management Service = "dllmgr.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%:\OGa
  • {Removable Drive Letter}:\OGa

手順 6

「WORM_OTORUN.CVK」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
open=OGa\RD\GOx.exe
;ªÓÈÅÌÌüÏÐÅÎüÄÅÆÁÕÌԝ‘

;Fuck U Motha Fucka I Could have been ur Dad but the man who fucked ur mom had more change than me.
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=OGa\RD\GOx.exe
shell\open\default=1

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_OTORUN.CVK」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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