Trend Micro Security

WORM_NARILAM.A

2012年11月27日
 解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

トレンドマイクロは、このワームをNoteworthy(要注意)に分類しました。

ワームは、企業で利用されるデータベースの内容を削除したり、損傷したりします。ワームは、2012年11月に確認された一連の攻撃の一部であり、中東地域の企業を対象にしていました。

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 1,569,792 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年11月23日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、ネットワーク共有フォルダを経由してコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System%\lssas.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
LssaShellEx = "%System%\lssas.exe -reg "

感染活動

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ネットワークドライブ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • maliran.exe
  • amin.exe
  • shahd.exe

その他

ワームは、SQLのコマンドを実行し、以下のタスクを実行します。

  • 複数のテーブルからランダムレコードの更新
  • 複数のテーブルからランダムレコードの削除
  • テーブルおよび保存されたプロシージャの削除


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
VSAPI OPR パターンバージョン 9.545.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年11月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

註:検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
  • %System%\lssas.exe

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • LssaShellEx = "%System%\lssas.exe -reg "

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_NARILAM.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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