Trend Micro Security

WORM_MUMU.B

2012年10月9日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

Worm:Win32/Mumu.A (Microsoft), Net-Worm.Win32.Muma.c (Kaspersky), W32.Mumu.B.Worm (Symantec), W32/Mumu.b.worm (McAfee), W32/Mumu-C (Sophos), Win32.HLLW.Mumu.A (Fsecure), Worm/Mumu.B.1 (Antivir), W32/Muma.B (Authentium), Win32.HLLW.Mumu.A (Bitdefender), W32/Muma.B (Fprot), Win32/Mumu.B worm (Eset),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、作成したファイルを実行します。


  詳細

ファイルサイズ 294,912 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2009年3月6日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ワームは、ネットワーク共有フォルダを経由してコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\mumu.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System%\IPCPass.txt

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\psexec.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • qjinfo2mutex
  • qjinfo1mutex

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\mumu
{first 3 octet of the machine's IP address} = "{random hex} "

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\mumu

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\kavfind.exe - detected as TROJ_HACLINE.A
  • %System%\last.exe - detected as TROJ_MUMUBOY.C

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、作成したファイルを実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
VSAPI OPR パターンバージョン 5.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年3月6日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_MUMU.B」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

     TROJ_HACLINE.A
    TROJ_MUMUBOY.C

手順 3

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
DATA_GENERIC
  • 使用している Windows のバージョンに応じて、[タスクの終了]、または、[プロセスの終了]をクリックします。
  • マルウェアのプロセスが終了されているかを確認するには、タスクマネージャを再起動してください。
  • タスクマネージャを閉じてください。
  • 手順 4

    このレジストリキーを削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
      • mumu

    手順 5

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    %System%\IPCPass.txt
    %System%\psexec.exe

    手順 6

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_MUMU.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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