Trend Micro Security

WORM_MICROFAKE.A

2013年6月16日
 解析者: Abraham Latimer Camba   
 更新者 : Mark Joseph Manahan

 別名:

Trojan:Win32/Nitol.A (Microsoft), Trojan.Win32.MicroFake (Ikarus), Scar.gen.z (McAfee), Win32/Agent.RNS trojan (ESET)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, すべての物理ドライブ内に自身のコピーを作成

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 38,912 bytes
タイプ DLL, EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月20日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, ファイルの作成

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\hrp{random}.tmp
  • %User Temp%\SOFTWARE.LOG
  • %System%\hra33.dll
  • %System%\{random}.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Distribublr

自動実行方法

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribublr
ImagePath = "%System%\{random}.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribublr

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Access URL using Internet Explorer
  • Download and execute arbitrary files
  • Update copy

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}urmama.gicp.net

ワームは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • Computer Name
  • CPU Speed
  • OS Product Name
  • Memory Size


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.348.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.349.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年8月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_MICROFAKE.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Distribublr

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_MICROFAKE.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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