Trend Micro Security

WORM_KOLAB.RL

2012年10月8日
 解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インスタントメッセンジャ(IM)を介したスパム活動, ピアツーピア(P2P)ネットワークを介した感染活動

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 221,849 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月5日
ペイロード ファイルの作成, DoS攻撃またはDDoS攻撃, ファイルおよびプロセスの隠ぺい

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{SID}\MsMxEng.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{SID}\Desktop.ini
  • {drive letter}:\bar32\desktop.ini

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • Explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\{SID}\MsMxEng.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {drive letter}:\bar32\bar32.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{garbage}
[autorun
;{garbage}
open=bar/bar32.exe
;{garbage}
icon=SHELL32.dll,4
;{garbage}
acTIon=Open folder to view files using Windows Explorer
;{garbage}
shElL\oPEn\commaNd=bar\\\\\\\\\\\bar32.exe
;{garbage}
SheLl\\\\\\\\exPLore\\\\\\\\\comMand=bar/////////bar32.exe
;{garbage}
useautoplay=1
;{garbage}

ワームは、以下のインスタントメッセンジャ(IM)を用いて標的とする受信者に自身のコピーを送信します。

  • MSN Messenger

作成活動

ワームは、作成したファイルの属性を以下のように設定します。

  • Hidden
  • Read Only
  • System

その他

このワームのコードから、ワームは、以下の機能を備えています。

  • Propagates through the following P2P applications:
    • Kazaa
    • BearShare
    • iMesh
    • Shareaza
    • DC++
    • Emule
    • LimeWire
    • Ares
  • Performs denial of service (DoS) attacks on affected systems using SYN flooding
  • Drops an AUTORUN.INF file detected as TROJ_OTORUN.RL


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 7.364.13
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年8月6日

手順 1

この「WORM_KOLAB.RL」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\
    • Taskman=%System Root%\RECYCLER\{SID}\MsMxEng.exe

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\{SID}\
  • {drive letter}:\bar32

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_KOLAB.RL」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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