Trend Micro Security

WORM_KOLAB.GC

2010年10月28日
 解析者:   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: Worm
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。



マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。



マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。 マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。



マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。



マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにマルウェアのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。




  詳細

ファイルサイズ 82944 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2009年12月17日

インストール


マルウェアは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。


マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\drivers\winhost.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\System""、Windows NT および 2000 の場合、""C:\WinNT\System32""、Windows XP および Server 2003 の場合、""C:\Windows\System32"" です。)

)


マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\logfile32.txt

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、""C:\Window""、WindowsNT および 2000の場合、""C:\WINNT"" です。)

)



自動実行方法


マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\run
Microsoft Driver Setup = "%System%\drivers\winhost.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Driver Setup = "%System%\drivers\winhost.exe"



感染活動


マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。

  • (MS08-067) Vulnerability in Server Service Could Allow Remote Code Execution (958644)


マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。



バックドア活動


マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download an updated copy of itself
  • Download and execute files
  • FlushDNS
  • List, start, and terminate processes
  • Port scan
  • Propagate via MSN Messenger
  • Turn off Windows Firewall



ダウンロード活動


マルウェアは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • www.{BLOCKED}A.COM
  • www.{BLOCKED}CEBOOK.NET



情報の送信先


上記ファイルは、HTTPポストを介し、以下のURLに送信されます。

  • http://{BLOCKED}n.ath.cx/anon.php
  • http://{BLOCKED}oorld.ovh.org/azenv.php
  • http://{BLOCKED}orld.ifrance.com/azenv.php
  • http://www.{BLOCKED}ecurity.com/azenv.php
  • http://www.{BLOCKED}heaven.com/azenv.php
  • http://www.{BLOCKED}ion.com/images/azenv.php
  • http://www.{BLOCKED}sy.com/azenv.php
  • http://www.{BLOCKED}t/deny2/azenv.php
  • http://www.{BLOCKED}u.org/azenv.php



  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 6.803.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年1月25日

手順 1


Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。


手順 2


「WORM_KOLAB.GC」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. Windows 98/MEの場合、検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。


手順 3


このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer\run
    • Microsoft Driver Setup = %System%\drivers\winhost.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Driver Setup = %System%\drivers\winhost.exe


手順 4


以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Windows%\logfile32.txt


手順 5


以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチが適用されるまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元から正式な修正パッチが公開され次第、ダウンロードし適用することをお勧めします。


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