Trend Micro Security

WORM_KELIHOS.SMJS

2013年11月18日
 更新者 : Rika Joi Gregorio

 別名:

Backdoor:Win32/Kelihos.F(Microsoft), Backdoor.Win32.Kelihos(Ikarus), a variant of Win32/Kryptik.BNMU trojan(Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 838,656 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年11月7日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • {Drive Letter}:\{folder name}.lnk - if folder exists in removable drive
  • {Drive Letter}:\Shortcut to {random file name}.lnk

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random parameter 1}{random parameter 2} = "{malware path and file name}"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
DefaultCompressedRecord = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
RecordModifiedMax = "{random value}=="

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
FlagsModifiedValid = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\TansuTCP
ActiveModifiedTheme = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\TansuTCP
SizeCompletedValid = "{random value}=="

HKEY_CURRENT_USER\Software\TansuTCP
InfoPlayedCurrent = "0"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive Letter}:\{random file name}.exe

その他

ワームは、実行後に自身のファイル属性を読み取り専用および非表示へ変更します。

自動実行レジストリの "{random parameter 1}" は、以下のいずれかです。

  • Network
  • Time
  • CrashReport
  • Database
  • Icon
  • Desktop
  • Tray
  • Video
  • Media

自動実行レジストリの "{random parameter 2}" は、以下のいずれかです。

  • Checker
  • Informer
  • Notifyer
  • Saver
  • Updater
  • Verifyer

リムーバブルドライブ内に作成されたコピーの "{random file name}" は、以下のいずれかです。

  • click
  • game
  • hentai
  • installer
  • password
  • porn
  • run
  • sas
  • screensaver

ワームは、リムーバブルドライブ内の自身のコピーへと誘導するショートカットファイル(拡張子LNK)を作成します。作成されるLNKファイルのファイル名には、リムーバブルドライブ内に存在するフォルダ名が利用されます。そしてワームは、オリジナルフォルダの属性を非表示に設定し、ユーザにLNKファイルをクリックするよう促します。

このLNKファイルのプロパティのリンク先は、以下の形式を含んでいます

  • C:\WINDOWS\system32\cmd.exe F/c start %cd%\{random file name}.exe %windir%\explorer %cd%\{target folder}

ワームは、以下のURIパスを含むランダムに生成されたIPアドレスにアクセスします。

  • /install.htm
  • /welcome.htm
  • /index.htm
  • /start.htm


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 10.407.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年11月13日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random parameter 1}{random parameter 2} = "{malware path and file name}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • DefaultCompressedRecord = "{random value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • RecordModifiedMax = "{random value}=="
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • FlagsModifiedValid = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\TansuTCP
    • ActiveModifiedTheme = "{random value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\TansuTCP
    • SizeCompletedValid = "{random value}=="
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\TansuTCP
    • InfoPlayedCurrent = "0"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Drive Letter}:\{folder name}.lnk
  • {Drive Letter}:\Shortcut to {random file name}.lnk

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_KELIHOS.SMJS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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