Trend Micro Security

WORM_IRCBOT.NB

2012年10月8日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

Trojan.Gen (Symantec); Trojan:Win32/Ircbrute (Microsoft); Trojan.Win32.Jorik.SdBot.eb (Kaspersky);

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 93,200 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年2月5日

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\service.exe

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update = %User Temp%\service.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Services = service.exe

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • %drive letter%\BACKUP\RESTORE
  • %drive letter%\BACKUP

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • BACKUP\RESTORE\driver.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=BACKUP\RESTORE\driver.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Abrir carpeta para ver archivos
shell\open=Open
shell\open\command=BACKUP\RESTORE\driver.exe
shell\open\default=1


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.812.17
VSAPI パターンリリース日: 2011年2月5日
VSAPI パターンリリース日: 2/5/2011 12:00:00 AM

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_IRCBOT.NB」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

     TROJ_OTORUN.AB

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Update = %User Temp%\service.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Services = service.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %drive letter%\BACKUP

手順 5

「WORM_IRCBOT.NB」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
open=BACKUP\RESTORE\driver.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Abrir carpeta para ver archivos
shell\open=Open
shell\open\command=BACKUP\RESTORE\driver.exe
shell\open\default=1

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_IRCBOT.NB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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