Trend Micro Security

WORM_HANCITOR.AUI

2016年8月4日
 解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Win32/Zlader.L (ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 フラッシュドライブを介した感染活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ワームは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ワームは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 81,920 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年7月1日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe
  • svchost.exe

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} -> set attributes to Hidden

ワームは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID}\{GUID}.{src/pif/cmd} -> Sets attribute to Hidden

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download a file from a specific URL and inject to svchost.exe
  • Download file from a specific URL and execute it

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ワームは、IEのゾーン設定を変更します。

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}design.kz/services/inst1.exe
  • http://{BLOCKED}nsumok.com/bitrix/pm.dll

トレンドマイクロの製品では、ダウンロードしたファイルを以下として検出します。

  • TSPY_FAREIT.SMDL1

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}sothat.com/h/gate.php

ワームは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
VSAPI OPR パターンバージョン 12.625.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年7月2日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

この「WORM_HANCITOR.AUI」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TSPY_FAREIT.SMDL1
    • LNK_HANCITOR.AUI

手順 4

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_HANCITOR.AUI」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 5

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID}

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable drive}

手順 8

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_HANCITOR.AUI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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