Trend Micro Security

WORM_GOLROTED.YYZM

2015年7月12日
 解析者: Jon Dexter Laurin   

 別名:

TrojanSpy:MSIL/Golroted.A (Microsoft); Trojan.Win32.Pakes.aoff (Kaspersky); Troj/MSIL-DJS (Sophos); a variant of MSIL/Injector.KHF trojan (ESET-NOD32); Trojan.Win32.Pakes (VIPRE)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 1,212,719 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年7月12日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Profile%\Templates\takshost.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\pid.txt
  • %Application Data%\pidloc.txt
  • %User Temp%\holdermail.txt (deleted afterwards)
  • %User Temp%\holderwb.txt (deleted afterwards)
  • %User Temp%\{random number}.ini (deleted afterwards)

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\takshost

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\takshost\
DEBUG

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {drive letter}:\Sys.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}oneyblongstome.netai.net/gracemoni/PHP/index.php?

ワームは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.748.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年6月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.749.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年6月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process
    • takshost

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\pid.txt
  • %Application Data%\pidloc.txt
  • %User Temp%\holdermail.txt
  • %User Temp%\holderwb.txt
  • %User Temp%\{random number}.ini

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_GOLROTED.YYZM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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