Trend Micro Security

WORM_GAMARUE.WE

2015年1月14日

 別名:

Worm:Win32/Gamarue.F (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

ワームは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 246,784 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年12月22日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • {removable drive}:\Thumbs.db - WORM_ENCMARUE.SM
  • {removable drive}:\{random}.ini - WORM_GAMARUE.SMF
  • {removable drive}:\desktop.ini - encrypted component file. once decrypted, it decrypts Thumbs.db and saves it as %System Root%\Temp\TrustedInstaller.exe
  • {removable drive}:\{drive name} ({drive size}).LNK

ワームは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random filename}.{extension name} - WORM_GAMARUE.WE
    where {extension name} can be any of the following:
    • BAT
    • CMD
    • COM
    • EXE
    • PIF
    • SCR

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • wuauclt.exe

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • wuauclt.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
{random number} = "%User Temp%\{random filename}.{extension name}"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {removable drive}:\{Non-breaking space character} - hidden folder containing user's original files and folders

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download a file from C&C server
  • Start a process
  • Uninstall itself
  • Remote command prompt

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}hed.ru/static.php
  • http://{BLOCKED}nsreiuojy.ru/2ldr.php
  • http://{BLOCKED}reiuojy.ru/3ldr.php
  • http://{BLOCKED}eiuojy.ru/41ldr.php
  • http://{BLOCKED}reiuojy.ru/51ldr.php
  • http://{BLOCKED}eiuojy.ru/6ldr.php

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ワームは、IEのゾーン設定を変更します。

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://a.{BLOCKED}taheavy.ru/a?={value}
  • http://b.{BLOCKED}taheavy.ru/b?={value}
  • http://c.{BLOCKED}taheavy.ru/c?={value}

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • www.update.microsoft.com

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.362.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年12月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.363.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年12月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

この「WORM_GAMARUE.WE」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

     
    • WORM_GAMARUE.SMF
    • WORM_ENCMARUE.SM

手順 4

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_GAMARUE.WE」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 5

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • {random number} = "%User Temp%\{random filename}.{extension name}"

手順 7

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = "0"
      To: ShowSuperHidden = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "2"
      To: Hidden = "1"

手順 8

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {removable drive}:\desktop.ini
  • {removable drive} ({drive size}).LNK

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_GAMARUE.WE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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