WORM_EMUDBOT.DA 2015年1月8日
解析者: David John Agni
マルウェアタイプ: ワーム 破壊活動の有無: なし 暗号化: 感染報告の有無: はい ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
侵入方法
ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、以下のファイルを作成します。
{Removable Drive Letter}:\autorun.bat {Removable Drive Letter}:\autorun.inf {Removable Drive Letter}:\autorun.vbs ワームは、以下のファイルを作成し実行します。
%User Temp%\{Random Filename}.exe (註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
自動実行方法
ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\ Services\pgsinjcbcp DisplayName = "ouylpafyrg"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\ Services\pgsinjcbcp ImagePath = "%User Temp%\{Random Filename}.exe -svc"
他のシステム変更
ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\ Microsoft\Windows\CurrentVersion\ Internet Settings\P3P (Default) = "(value not set)"
感染活動
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。
{Removable Drive Letter}:\recycle.exe その他
ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
http://network.{BLOCKED}here.com/mars/iLog.php?dl=5.9&log=Loader:%20508%5eBB 手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは 、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効 にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「WORM_EMUDBOT.DA」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちら をご参照下さい。 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。 セーフモードについては、こちら をご参照下さい。 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。 マルウェアのプロセス終了:
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行し、検出したマルウェアのファイル名を確認し、メモ等をとってください。 タスクマネージャを起動します。 • Windows 2000、XP、Server 2003 、Vista、7 および Server 2008の場合 、CTRL+SHIFT+ESCを押し、[プロセス]タブをクリックします。 • Windows 8、8.1および Server 2012の場合 、 [詳細]タブをクリックします。 実行中のプログラムのリストから、上記で検出したマルウェアのファイルを選択します。 使用しているWindowsのバージョンに応じて、[タスクの終了]、または、[プロセスの終了]をクリックします。 同様の手順で、上記で確認したマルウェアのファイルをすべて終了してください。 マルウェアのプロセスが終了されているかを確認するには、タスクマネージャを閉じ、再度開いてください。 タスクマネージャを閉じてください。 手順 4
このレジストリキーを削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
警告: レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。 レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。 レジストリの編集前にこちら をご参照ください。
In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings このマルウェアが追加したレジストリキーの削除 :
「レジストリエディタ」を起動します。 Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: [スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。 Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。 ※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。 HKEY_LOCAL_MACHINE>SYSTEM>ControlSet001>Services 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。 pgsinjcbcp 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。 HKEY_USERS>.DEFAULT>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Internet Settings 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。 P3P 「レジストリエディタ」を閉じます。 手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%User Temp%\{Random Letters}.exe {Removable Drive Letter}:\autorun.vbs {Removable Drive Letter}:\autorun.bat {Removable Drive Letter}:\recycle.exe マルウェアのコンポーネントファイルの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。 %User Temp%\{Random Letters}.exe {Removable Drive Letter}:\autorun.vbs {Removable Drive Letter}:\autorun.bat {Removable Drive Letter}:\recycle.exe [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。註: ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力します。 %User Temp%\{Random Letters}.exe {Removable Drive Letter}:\autorun.vbs {Removable Drive Letter}:\autorun.bat {Removable Drive Letter}:\recycle.exe ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 註: Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイト をご確認ください。 手順 6
「WORM_EMUDBOT.DA」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
[AutoRun] open=autorun.bat shellexecute=autorun.bat shell\Auto\command=autorun.bat shell\explore\Command=autorun.bat shell=auto Action=USB Drive Label=USB Drive UseAutoPlay=0 作成された AUTORUN.INF の検索および削除 :
• Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:
[スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 註:Windowsのバージョンによって異なります。 [ファイル名のすべてまたは一部]に以下を入力してください。 AUTORUN.INF [探す場所]の一覧から該当ドライブを選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、ファイルを選択し、メモ帳などテキストエディタを用いて開いてください。 以下の文字列が存在するか確認してください。 [AutoRun] open=autorun.bat shellexecute=autorun.bat shell\Auto\command=autorun.bat shell\explore\Command=autorun.bat shell=auto Action=USB Drive Label=USB Drive UseAutoPlay=0 この文字列が存在する場合はファイルを削除してください。 他のリムーバブルドライブ内の残りの "AUTORUN.INF" についても、この手順3.)から6.)を繰り返してください。 [検索結果]画面を閉じてください。 • Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:
Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力してください。 AUTORUN.INF 検索が終了したら、ファイルを選択し、メモ帳などテキストエディタを用いて開いてください。 以下の文字列が存在するか確認してください。 [AutoRun] open=autorun.bat shellexecute=autorun.bat shell\Auto\command=autorun.bat shell\explore\Command=autorun.bat shell=auto Action=USB Drive Label=USB Drive UseAutoPlay=0 この文字列が存在する場合はファイルを削除してください。 他のリムーバブルドライブ内の残りの "AUTORUN.INF" についても、この手順3.)から5.)を繰り返してください。 [検索結果]画面を閉じてください。 手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_EMUDBOT.DA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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