Trend Micro Security

WORM_DORKBOT.YBQ

2014年12月5日
 解析者: Francis Xavier Antazo   

 別名:

Worm:Win32/Dorkbot.I (Microsoft), HEUR:Trojan.Win32.Generic (Kaspersky), a variant of Win32/Injector.AOYI trojan (Nod32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 164,864 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年11月25日
ペイロード ファイルの作成, 情報収集

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\ScreenSaverPro.scr
  • %Application Data%\temp.bin
  • %Application Data%\Microsoft\Stekec.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe
  • mspaint.exe

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • created svchost.exe
  • created mspaint.exe
  • winlogon.exe
  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Stekec = "%Application Data%\Microsoft\Stekec.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive Letter}:\ViewFiles.cmd
  • {Removable Drive Letter}:\{Random File Name}.exe
  • {Removable Drive Letter}:\{Random File Name}

ワームは、以下のソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を介して感染活動をします。

  • Bebo - in comments and messages
  • Friendster - in messages, comments, shoutouts, chat
  • Twitter - in tweets and direct messages
  • Facebook - in messages, chat, and status updates

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Block DNS
  • Create processes
  • Download other files
  • Insert iFrame tags into HTML files
  • Join an IRC channel
  • Log in to FTP sites
  • Perform Slowloris, UDP, and SYN flooding
  • Run Reverse Socks4 proxy server
  • Send MSN Messenger messages
  • Steal login credentials
  • Update itself
  • Visit a web site

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • x.{BLOCKED}0000.com
  • x.{BLOCKED}00.com
  • x.{BLOCKED}000000.com

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://api.wipmania.com/
  • http://api.wipmania.com.stcus.ru/icon/n.api


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.302.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年11月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Applets
    • Paint

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Stekec= "%Application Data%\Microsoft\Stekec.exe"

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DORKBOT.YBQ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_DORKBOT.YBQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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