Trend Micro Security

WORM_DORKBOT.YBA

2014年10月22日
 解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Worm:Win32/Dorkbot.I(Microsoft), Trojan-Ransom.Win32.Foreign(Ikarus), Downloader-FRG!C14E353386BE(McAfee), Win32/Dorkbot.B worm(Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 フラッシュドライブを介した感染活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)経由による侵入

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 157,696 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年10月9日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, 情報収集

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • {Drive Letter}:\{Folder/File Name}.lnk

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\ScreenSaverPro.scr
  • %Application Data%\temp.bin

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe
  • mspaint.exe

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • created svchost.exe
  • created mspaint.exe
  • winlogon.exe
  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive Letter}:\{random}.exe

ワームは、以下のソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を介して感染活動をします。

  • Bebo - via comments and messages
  • Friendster - via messages, comments, shoutouts, chat
  • Twitter - via tweets and direct messages
  • Facebook - via messages, chats, and status messages

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Block DNS
  • Create processes
  • Download other files
  • Insert iFrame tags into HTML files
  • Join an IRC channel
  • Log in to FTP sites
  • Perform Slowloris, UDP, and SYN flooding
  • Run Reverse Socks4 proxy server
  • Send MSN Messenger messages
  • Steal login credentials
  • Update itself
  • Visit a web site

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • a.{BLOCKED}22.ru
  • a.{BLOCKED}222.com
  • a.{BLOCKED}2.com

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://api.wipmania.com/
  • http://app.wipmania.net/icon/n.api


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.200.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年10月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.201.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年10月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_DORKBOT.YBA」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • LNK_DORKBOT.WRF
    • TROJ_LETHIC.WRF

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Drive Letter}:\ViewFiles.lnk
  • {Drive Letter}:\{Folder/File Name}.lnk

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_DORKBOT.YBA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DORKBOT.YBA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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