Trend Micro Security

WORM_DORKBOT.VR

2014年4月14日
 更新者 : Adrian Cofreros

 別名:

Worm:Win32/Dorkbot.I (Microsoft); PWSZbot-FIV!50A159543A3A (McAfee); Trojan.Gen.2 (Symantec); Worm.Win32.Ngrbot.vai (Kaspersky); Trojan.Win32.Agent.adgv (v) (Sunbelt); Trojan horse Inject.CGZR (AVG)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 164,352 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年4月10日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\temp.bin
  • %Application Data%\ScreenSaverPro.scr

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {removable drive letter}:\ViewFiles.cmd
  • {removable drive letter}:\{random file name}.exe

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://api.{BLOCKED}ia.com.stcus.ru/icon/n.api
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.169.105/3434.exe
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.172.15/a33.exe

ワームは、以下のURLにアクセスします。

  • http://api.wipmania.com/

ワームは、フォルダが存在する場合は、リムーバブルドライブ内{removable drive letter}:\{folder/'file name and extension'}.lnk のフォルダ名を利用して拡張子LNKのショートカットファイルを作成します。

ワームは、ユーザを拡張子LNKのファイルのクリックに誘導するオリジナルのフォルダを隠します。この拡張子LNKのファイルは、リムーバブルドライブ内に作成された自身のコピーに誘導します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.350.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年10月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.351.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年10月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {removable drive letter}:\{folder/'file name and extension'}.lnk

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DORKBOT.VR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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