Trend Micro Security

WORM_DORKBOT.MB

2013年5月29日
 解析者: Merianne Polintan   

 別名:

Worm:Win32/Dorkbot.A(Microsoft),Worm.Win32.Dorkbot(Sunbelt),Trojan.Generic.KDV.833887(Bitdefender),Win32/Dorkbot.B worm(Nod32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワーム マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 169,991 bytes
タイプ , EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年4月27日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{Random File Name}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Random File Name} = "%Application%\{Random File Name}.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Removable Drive}:\RECYCLER

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive}:\RECYCLER\{Random File Name}.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
{GARBAGE_CHARACTERS}
shellexecute=RECYCLER\{Random File Name}.exe
{GARBAGE_CHARACTERS}
icon=shell32.dll,7
{GARBAGE_CHARACTERS}
shell\open\command=RECYCLER\{Random File Name}.exe
{GARBAGE_CHARACTERS}
action=Open folder to view files
{GARBAGE_CHARACTERS}
shell\explore\command=RECYCLER\{Random File Name}.exe
{GARBAGE_CHARACTERS}
useautoplay=1

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://api.wipmania.com

ワーム は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム )を削除します。

ワームは、ファイル "{Removable Drive}:\RECYCLER\Desktop.ini" を作成し、RECYCLERフォルダのアイコンをゴミ箱フォルダのアイコンに変更します。

ワームは、リムーバブルドライブ内の自身のコピーに誘導するショートカットファイル(拡張子LNK)も作成します。なお、作成したショートカットファイル名には、リムーバブルドライブ内に存在するフォルダ名を使用します。そしてワームは、名称を借用した実際のフォルダの方は、属性を「隠しファイル」に設定し、作成したショートカットファイルをクリックさせようとします。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.882.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年1月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {Random File Name} = "%Application%\{Random File Name}.exe"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Removable Drive}:\RECYCLER

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Removable Drive}:\{Folder Name}.lnk

手順 6

「WORM_DORKBOT.MB」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[AutoRun]
{GARBAGE_CHARACTERS}
shellexecute=RECYCLER\{Random File Name}.exe
{GARBAGE_CHARACTERS}
icon=shell32.dll,7
{GARBAGE_CHARACTERS}
shell\open\command=RECYCLER\{Random File Name}.exe
{GARBAGE_CHARACTERS}
action=Open folder to view files
{GARBAGE_CHARACTERS}
shell\explore\command=RECYCLER\{Random File Name}.exe
{GARBAGE_CHARACTERS}
useautoplay=1

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DORKBOT.MB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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