Trend Micro Security

WORM_COINMINER.INM

2018年7月6日
 解析者: Hazel Ann Poligratis   

 別名:

Worm:Win32/NeksMiner.A (Microsoft), Worm.NSIS.BitMin.d (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ネットワーク共有フォルダを介して感染活動をします。その際、利用可能なネットワーク共有フォルダ内に自身のコピーを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 3,041,430 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年7月5日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\Temp\DOC001.exe
  • %Application Data%\Temps\DOC001.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Temp\pools.txt
  • %User Temp%\nst{4 random characters}.tmp\inetc.dll
  • %User Temp%\java.exe
  • %User Temp%\java12.exe
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{8 Random Characters}\java1[1].dat

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %Temporary Internet Files%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temporary Internet Files"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files" です。)

ワームは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Application Data%\Temp\NsCpuCNMiner32.exe
  • %Application Data%\Temp\NsCpuCNMiner64.exe
  • %Application Data%\Temps\NsCpuCNMiner32.exe
  • %Application Data%\Temps\NsCpuCNMiner64.exe
  • %User Temp%\java1.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Temp
  • %Application Data%\Temps

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

ワームは、Windows起動時に自動実行されるよう<スタートアップ>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\explorer.lnk

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

感染活動

ワームは、ネットワーク共有フォルダを介して感染活動をします。その際、利用可能なネットワーク共有フォルダ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。

  • {All Available Drives}:\DOC001.exe

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}p.ru/ - inaccessible
  • http://{BLOCKED}o.ru/java12.dat - inaccessible
  • http://{BLOCKED}p.ru/java.dat
  • http://{BLOCKED}o.ru/java1.dat
  • http://{BLOCKED}p.ru/test.html
  • http://{BLOCKED}p.ru/tess.html


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.360.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年7月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.361.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年7月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Temp
  • %Application Data%\Temps

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {All Available Drives}:\DOC001.exe
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\explorer.lnk
  • %User Temp%\nst{4 random characters}.tmp\inetc.dll
  • %User Temp%\java1.exe
  • %User Temp%\java.exe
  • %User Temp%\java12.exe
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{8 Random Characters}\java1[1].dat

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_COINMINER.INM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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