WORM_CHIVIPER.AA
Worm:Win32/Chiviper.C (Microsoft), Trojan.Gen.2 (Symantec), Downloader.a!cmx (NAI), Trojan.Generic.KDV.723881 (FSecure), Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt), WORM/Rbot.Gen (Antivir), Trojan.Generic.KDV.723881 (Bitdefender), W32/Downloader_a.CMX!tr (Fortinet), Trojan-Downloader.Win32.Small (Ikarus), a variant of Win32/PSW.OnLineGames.QDL trojan (NOD32), Generic (Panda)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
- マルウェアタイプ: ワーム
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ワームは、レジストリ値を追加し、自身が作成したファイルが正規であるように装います。
ワームは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。
ワームは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %Windows%\usp10.dll - detected as WORM_CHIVIPER.AA
(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)
ワームは、以下のレジストリ値を追加し、自身が作成したファイルが正規であるように装います。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager
ExcludeFromKnownDlls = usp10.dll
(註:変更前の上記レジストリ値は、「""」となります。)
ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- WinSDK32
他のシステム変更
ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = 1
(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden
Type = group
(註:変更前の上記レジストリ値は、「""」となります。)
ダウンロード活動
ワームは、以下のWebサイトから自身のコピーの更新版をダウンロードします。
- http://{BLOCKED}f.info/duqu/m97.txt
ワームは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Temp%\{random filename}.tmp
(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
情報漏えい
ワームは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。
- MAC address
- IP address
- Operating System
- Current UserName
情報収集
ワームは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。
- http://{BLOCKED}5.xcnowkfla.com/tj1/post.asp
その他
ワームは、実行後、自身を削除します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_CHIVIPER.AA」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
WORM_CHIVIPER.AA として検出されたファイルを検索し削除します。
註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
マルウェアのファイルの手動削除::
- [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に上記で確認したファイル名を入力してください。
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
- 残りのファイルに対して、この不正なコンポーネントファイルの上記の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。
- [スタート]をクリックします。
- [プログラムとファイルの検索]に、上記で確認したファイル名を入力します。
- ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
- 残りのファイルに対して、この不正なコンポーネントファイルの上記の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = "2"
To: Hidden = 1
- From: Hidden = "2"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: HideFileExt = "1"
To: HideFileExt = 0
- From: HideFileExt = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden
- From: Type = "group"
To: Type = ""
- From: Type = "group"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
- From: ExcludeFromKnownDlls = usp10.dll
To: ExcludeFromKnownDlls = ""
- From: ExcludeFromKnownDlls = usp10.dll
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_CHIVIPER.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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