Trend Micro Security

WORM_BUZUS.FG

2012年10月9日
 解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 181,760 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年6月30日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの作成, プロセスの強制終了, URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\avgt32.exe

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • [drive letter]:\{Computer Name}\{Computer Name}\Desktop.ini

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • PigSuckedagaxaisnMyDiCK

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Messenger = %User Temp%\avgt32.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Messenger = %User Temp%\avgt32.exe

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • [drive letter]:\{Computer Name}
  • [drive letter]:\{Computer Name}\{Computer Name}

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • [drive letter]:\{Computer Name}\{Computer Name}\{Computer Name}hjd.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{garbage characters}
[autorun]
open={Computer Name}\{Computer Name}\{Computer Name}hjd.exe
action=Open folder to see files using Windows Explorer
shell\\\open=Explore
shell\\\open\\\command={Computer Name}\{Computer Name}\{Computer Name}hjd.exe
;
shell\\\open\\\default=1
;{garbage characters}

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute other files
  • Terminate Processes
  • Create/Delete Registry Entries
  • Update itself

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}p.{BLOCKED}s.in
  • {BLOCKED}p.{BLOCKED}y.in
  • {BLOCKED}p.{BLOCKED}at.org
  • {BLOCKED}p.{BLOCKED}k.net
  • {BLOCKED}p.{BLOCKED}idic.net
  • {BLOCKED}v.{BLOCKED}c.cz
  • {BLOCKED}v.{BLOCKED}n.cc

プロセスの終了

ワームは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • Wireshark
  • tcpview
  • MSASCui
  • msmpeng

作成活動

ワームは、作成したファイルの属性を以下のように設定します。

  • Read-only
  • Hidden
  • System


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.258.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月30日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_BUZUS.FG」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Messenger = %User Temp%\avgt32.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Messenger = %User Temp%\avgt32.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 [drive letter]:\{Computer Name}

手順 5

「WORM_BUZUS.FG」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
;{garbage characters}
[autorun]
open={Computer Name}\{Computer Name}\{Computer Name}hjd.exe
action=Open folder to see files using Windows Explorer
shell\\open=Explore
shell\\open\\command={Computer Name}\{Computer Name}\{Computer Name}hjd.exe
;
shell\\open\\default=1
;{garbage characters}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_BUZUS.FG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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