Trend Micro Security

WORM_BUZUS.ACTQ

2012年11月16日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

W32/SDBot-DNK (Sophos), W32/Injector.fam!tr (Fortinet), W32/Trojan2.BADM (exact) (FPROT), Trojan.Win32.Agent (Ikarus), VirTool:Win32/Injector.gen!D (Microsoft), Generic Dropper.bt (McAfee), Win32/AutoRun.KS worm (Eset), Trojan Horse (Symantec), Trj/Buzus.CZ (Panda), FraudTool.Win32.InternetProtection.ek!a (v) (Sunbelt), W32/Almanahe.B (Antivir)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード, リムーバブルドライブを介した感染活動, すべての物理ドライブ内に自身のコピーを作成

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内にフォルダを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 63,488 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年11月15日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • qlp-6+094997__

ワームは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{X9OBC5C0-4FCB-11CF-AAX5-81CX1C635612}
StubPath = "%System Root%\driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545\svchost.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{X9OBC5C0-4FCB-11CF-AAX5-81CX1C635612}

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {drive letter}:\driver
  • {drive letter}:\driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {drive letter}:\driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545\svchost.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545\svchost.exe
Microsoft
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545\svchost.exe
usbmgr

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Perform UDP DDOS
  • Perform SYN Flood
  • Download updated copy of itself
  • Download arbitrary files
  • Execute files
  • Uninstall itself

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}s.ath.cx
  • {BLOCKED}s.sytes.net


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.528.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年11月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.529.00

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {X9OBC5C0-4FCB-11CF-AAX5-81CX1C635612}

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {drive letter}:\driver
  • {drive letter}:\driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545

手順 5

「WORM_BUZUS.ACTQ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]

[autorun]
open=driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545\svchost.exe
Microsoft
  • action=Open folder to view files
    shell\open=Open
  • shell\open\command=driver\S-1-4-89-654352344-54323413-6452342-4545\svchost.exe
    usbmgr
  • 手順 6

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_BUZUS.ACTQ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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