Trend Micro Security

WORM_BRONTOK.SMD

2013年10月15日

 別名:

Worm:Win32/Brontok.FFV (Microsoft); W32/Rontokbro.worm (McAfee); W32.SillyFDC (Symantec); PAK:PECompact, Virus.Win32.VB.bg, Virus.Win32.VB.bg (Kaspersky); Backdoor.Win32.IRCBot.pbr (v) (Sunbelt); Trojan.FakeFolder.A (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 50,944 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年5月20日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %System%\dllchache

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Blank AntiViri = "%System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Secure64 = "%System%\dllcache\Regedit32.com StartUp"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Secure32 = "%System%\dllcache\Shell32.com StartUp"

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = "%System%\userinit.exe, %System%\M5VBVM60.EXE StartUp"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%Windows%\system32\userinit.exe,」となります。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CabinetState
FullPathAddress = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CabinetState
FullPath = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control\SafeBoot
AlternateShell = "%System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「cmd.exe」となります。)

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\(Read Me)Pendekar Blank.txt
  • %System%\dllChache\msvbvm60.dll
  • %System Root%\msvbvm60.dll
  • %System%\dllcache\msvbvm60.dll
  • %System%\dllChache\Empty.jpg
  • %System%\dllChache\Blank.doc
  • %System%\dllChache\Zero.txt
  • %System%\dllChache\Hole.zip
  • %System%\dllChache\Unoccupied.reg
  • %System Root%\AUT0EXEC.BAT
  • %System%\rund1132.exe
  • %System%\dllcache\Regedit32.com
  • %System%\dllcache\Shell32.com
  • %System%\M5VBVM60.EXE
  • %System%.exe
  • %System%\dllchache.exe

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_BRONTOK.SMD」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Blank AntiViri = "%System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Secure64 = "%System%\dllcache\Regedit32.com StartUp"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Secure32 = "%System%\dllcache\Shell32.com StartUp"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CabinetState
    • FullPathAddress = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • ShowSuperHidden = "0"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CabinetState
    • FullPath = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "1"
      To: Hidden = ""2""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: HideFileExt = "1"
      To: HideFileExt = ""1""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\SafeBoot
    • From: AlternateShell = "%System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp"
      To: AlternateShell = ""cmd.exe""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Userinit = "%System%\userinit.exe, %System%\M5VBVM60.EXE StartUp"
      To: Userinit = ""%Windows%\system32\userinit.exe,""

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\(Read Me)Pendekar Blank.txt
  • %System%\dllChache\msvbvm60.dll
  • %System Root%\msvbvm60.dll
  • %System%\dllcache\msvbvm60.dll
  • %System%\dllChache\Empty.jpg
  • %System%\dllChache\Blank.doc
  • %System%\dllChache\Zero.txt
  • %System%\dllChache\Hole.zip
  • %System%\dllChache\Unoccupied.reg
  • %System Root%\AUT0EXEC.BAT
  • %System%\rund1132.exe
  • %System%\dllcache\Regedit32.com
  • %System%\dllcache\Shell32.com
  • %System%\M5VBVM60.EXE
  • %System%.exe
  • %System%\dllchache.exe

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\dllchache

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_BRONTOK.SMD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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