Trend Micro Security

WORM_BIFROSE.WDK

2015年6月3日
 解析者: Rommel Abraham Joven   

 別名:

Backdoor:Win32/Bifrose.IQ(Microsoft); W32/Autorun.CXP!tr(Fortinet); Win32/Agent.NJO(ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 121,856 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2015年5月15日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %ProgramData%\CacheMgr.exe (Windows Vista and above)
  • %CommonAppData%\CacheMgr.exe (Windows XP and below)
  • %System Root%\RECYCLER.xxx\CacheMgr.exe

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\csetup.tmp (Windows Vista and above)
  • %CommonAppData%\csetup.tmp (Windows XP and below)
  • %User Temp%\cac{random}.tmp

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 2CBE016A-8F28-4E0C-83A6-6079161294D7
  • Bif123

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
StubPath = "{file path of dropped copy}" -as

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\2CBE016A-8F28-4E0C-83A6-6079161294D7
StubPath = "{file path of dropped copy}" -ax

感染活動

ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在する以下の名前を使用します。

  • Existing folders and appends the extension ".exe"

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • {BLOCKED}es.com/ABIUS/setup.exe

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • 74.125.224.112
  • 74.125.224.113
  • 74.125.224.114
  • 74.125.224.115
  • 74.125.224.116
  • 207.46.197.32
  • 207.46.232.182
  • 129.42.38.1
  • 198.133.219.25


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • 2CBE016A-8F28-4E0C-83A6-6079161294D7
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • StubPath
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing
    • CacheMgr_RASAPI32
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing
    • CacheMgr_RASMANCS

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ProgramData%\CacheMgr.exe (Windows Vista and above)
  • %ProgramData%\csetup.tmp (Windows Vista and above)
  • %CommonAppData%\CacheMgr.exe (Windows XP and below)
  • %CommonAppData%\csetup.tmp (Windows XP and below)
  • %User Temp%\cac{random}.tmp
  • %System Root%\RECYCLER.xxx\CacheMgr.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_BIFROSE.WDK」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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