Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.ZS

2012年10月19日
 解析者: Nikko Tamana   

 別名:

VirTool:Win32/Obfuscator.XY, Backdoor:Win32/Hupigon.CK (Microsoft); BackDoor-AWQ (McAfee); Backdoor.Graybird!Gen (Symantec); Trojan.Win32.Generic.pak!cobra (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにワームのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ワームは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 655,872 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年10月17日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\_twunk_64.aaa
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\twunk_64.aaa
  • %System Root%\twunk_64.aaa

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。. %System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

感染活動

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
open=twunk_64.aaa
shellexecute=twunk_64.aaa
shell\Auto\command=twunk_64.aaa

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\ReDelBat.bat - used to delete the initially executed copy

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

ダウンロード活動

ワームは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.59.118

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

ワームは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.466.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年10月17日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSINFO\ReDelBat.bat

手順 3

「WORM_AUTORUN.ZS」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
    [AutoRun]
    open=twunk_64.aaa
    shellexecute=twunk_64.aaa
    shell\Auto\command=twunk_64.aaa

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.ZS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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