Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.SM6

2012年10月8日
 解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Worm:Win32/Rorpian (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 フラッシュドライブを介した感染活動

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ワームは、レジストリキーおよびレジストリ値を追加し、セーフモード状態でも自身が実行されるようにします。これにより、感染コンピュータ上でこのワームが削除されるのを避けます。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年3月31日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\srv{random characters}.ini

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\srv{random characters}.tmp

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}
Type = "20"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}
ImagePath = "%System Root%\system32\svchost.exe -k netsvcs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}
DisplayName = "srv{random characters}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}\parameters
servicedll = "\?\globalroot\Device\HarddiskVolume1\%User Temp%\srv{numbers}.tmp"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}\Security
Security = "{hex values}"

ワームは、以下のレジストリキーおよびレジストリ値を追加し、セーフモード状態でも自身が実行されるようにします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot\Minimal\
srv{random characters}

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srv{random characters}

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
netsvcs = "{Default Data} srv{random characters}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{Default Data}」となります。)

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings\Zones\3
CurrentLevel = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「11000」となります。)

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings\Zones\3
1601 = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{garbage characters}
[AutoRun]
AcTIOn=opeN
;{garbage characters}
IcON=%Windows%\SYstEm32\ShelL32.DLl,4
;{garbage characters}
UsEaUtoPlAy=1
;{garbage characters}
oPEN=RUNDLl32.EXe sETup{numbers}.foN,{parameters}
;{garbage characters}
SHElL\eXPLore\ComManD=ruNDLL32.EXe setup{numbers}.fON,{parameters}
;{garbage characters}
SHelL\Open\cOmmaNd=rundLL32.EXE sETUP{numbers}.fON,{parameters}
;{garbage characters}

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}9.{BLOCKED}5.49.103/sknock.php?affid={parameter}&data=version={parameter}|{infection information}
  • http://{BLOCKED}5.{BLOCKED}4.112.138/service/listener.php?affid={Parameter}
  • http://{BLOCKED}9.{BLOCKED}5.49.103/srv
  • http://{BLOCKED}9.{BLOCKED}5.49.103/dll
  • http://{BLOCKED}9.{BLOCKED}5.49.103/exe
  • http://{BLOCKED}5.{BLOCKED}4.112.136/dll
  • http://{BLOCKED}5.{BLOCKED}4.112.136/srv
  • http://{BLOCKED}5.{BLOCKED}14.112.136/exe
  • http://{BLOCKED}5.{BLOCKED}4.112.138/X
  • http://{BLOCKED}5.{BLOCKED}4.112.139/service/scripts/files/aff_{parameter}.dll


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.942.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年3月31日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_AUTORUN.SM6」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SafeBoot\Minimal
    • srv{random characters}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • srv{random characters}

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • From: netsvcs="{Default Data} srv{random characters}"
      To: netsvcs="{Default Data}"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • From: CurrentLevel="0"
      To: CurrentLevel="11000"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • From: 1601="0"
      To: 1601="1"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %User Temp%\srv{random characters}.ini

手順 6

「WORM_AUTORUN.SM6」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
;{garbage characters}
[AutoRun]
AcTIOn=opeN
;{garbage characters}
IcON=%Windows%\SYstEm32\ShelL32.DLl,4
;{garbage characters}
UsEaUtoPlAy=1
;{garbage characters}
oPEN=RUNDLl32.EXe sETup{numbers}.foN,{parameters}
;{garbage characters}
SHElL\eXPLore\ComManD=ruNDLL32.EXe setup{numbers}.fON,{parameters}
;{garbage characters}
SHelL\Open\cOmmaNd=rundLL32.EXE sETUP{numbers}.fON,{parameters}
;{garbage characters}

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.SM6」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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