Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.SLRF

2016年9月9日
 解析者: Jennifer Gumban   

 別名:

Worm.VBS.Agent.fm (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、感染コンピュータ上のすべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 225,280 bytes
タイプ Other
メモリ常駐 なし
発見日 2016年7月21日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft Office\Microsoft Word.WsF

    It sets the file to hidden

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Word = "wscript.exe //D "%Application Data%\Microsoft Office\Microsoft Word.WsF""

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Word = "wscript.exe //D "%Application Data%\Microsoft Office\Microsoft Word.WsF""

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft Word
{default} = {date of installation}

感染活動

ワームは、感染コンピュータ上のすべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ワームは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}o.{BLOCKED}e.com:862/is-rinoy
  • http://{BLOCKED}o.{BLOCKED}c.net:862/is-rinoy
  • http://{BLOCKED}o.{BLOCKED}ctme.net:862/is-rinoy


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.724.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年8月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.725.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年8月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft Word
    • {default} = "{date installed}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Word = "wscript.exe //D "%Application Data%\Microsoft Office\Microsoft Word.WsF""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Word = "wscript.exe //D "%Application Data%\Microsoft Office\Microsoft Word.WsF""

手順 4

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.SLRF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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