Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.NAD

2012年10月8日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   
 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 44,032 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 なし
発見日 2010年7月28日

侵入方法

ワームは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %WINDOWS%\svchost.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = Explorer.exe %WINDOWS%\svchost.exe

(註：変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
{exe found}
Debugger = "svchost.exe"

(註：変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLUA = "0"

(註：変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableVirtualization = "0"

(註：変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
PromptOnSecureDesktop = "0"

(註：変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\DomainProfile
EnableFirewall = "0"

(註：変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2

(註：変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
SuperHidden = 0

(註：変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0

(註：変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • N95_Image13022010.scr
  • open.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=open.exe
icon=%windir%\system32\shell32.dll,8
action=Open Drive to view files
shell\open=Open
shell\open\command=open.exe
shell\open\default=1

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/ff.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/gc.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/ie.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/im.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/m.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/op.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/pspv.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/rd.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/SendEmail.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/tryme.iq
  • http://{BLOCKED}s.lycos.co.uk/iqreporters/w.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/ff.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/gc.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/ie.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/im.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/m.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/op.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/pspv.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/rd.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/SendEmail.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/tryme.iq
  • http://{BLOCKED}s.multimania.co.uk/iqreporters/w.iq

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 07.364.09
VSAPI パターンリリース日: 2010年8月5日
VSAPI パターンリリース日: 8/5/2010 12:00:00 AM

手順 1

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\{exe found}
    • Debugger = svchost.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • EnableLUA = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • EnableVirtualization = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • PromptOnSecureDesktop = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\DomainProfile
    • EnableFirewall = 0

手順 2

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = Explorer.exe %Windows%svchost.exe
      To: Explorer.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = 2
      To: 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = 0
      To: 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: SuperHidden = 0
      To: 1

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%WINDOWS%\svchost.exe 
N95_Image13022010.scr 
open.exe 

手順 4

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.NAD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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