Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.MKB

2012年10月8日
 解析者: Marfel Tiamzon   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、レジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 237,568 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月16日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\winxp1\winlogon.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\winxp1

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
NVIDIA Media Center Library = %User Profile%\winxp1\winlogon.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
NVIDIA Media Center Library = %User Profile%\winxp1\winlogon.exe

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\winxp1\VERSION.TXT

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Local Page = http://9-y-0-f-n-w-c-m-d-y-g-c-4-e-o-9-4-x-.i-k-r-g-1-0-u-5-1-f-3-g-li-9-p-1-x-t-6-g-l-8-m-q-y-s-k-6-l.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「about:blank」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = http://p-e-7-j-7-b-t-1-g-w-9-3-3-.a-l-v-d-z-o0-n-x-6-v-0-q-q-m-7-g-d-z-7-7-o-b-m-7-z-4-a-q-0.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「about:blank」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Search Page = http://g-q-4-v-h-6-k-y-x-5-0-9-l-2-e-v-5-.i-k-r-g-1-0-u-5-1-f-3-g-li-9-p-1-x-t-6-g-l-8-m-q-y-s-k-6-l.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「about:blank」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Page_URL = http://6-p-4-l-y-f-v-1-9-g-3-l-8-3-t-z-7-7-i-8-s-a-e-b-5-.u-l-c-6-e-p-a-a-0-z-m-s-m-00-v-2-i-7-5-f-l-7-7-l-t-j-h-h-9.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「about:blank」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Search_URL = http://7-6-9-l-u-f-9-3-4-g-i-w-5-9-c-3-u-r-5-8-q-.a-l-v-d-z-o0-n-x-6-v-0-q-q-m-7-g-d-z-7-7-o-b-m-7-z-4-a-q-0.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「about:blank」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Search Page = http://n-d-2-3-9-b-6-9-s-v-z-9-6-c-u-n-z-.i-k-r-g-1-0-u-5-1-f-3-g-li-9-p-1-x-t-6-g-l-8-m-q-y-s-k-6-l.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「about:blank」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Local Page = http://4-1-z-d-1-v-q-g-u-4-9-u-5-o-h-8-u-k-a-k-k-5-y-e-s-2-5-7-.a-l-v-d-z-o0-n-x-6-v-0-q-q-m-7-g-d-z-7-7-o-b-m-7-z-4-a-q-0.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「hex(2):25,53,79,73,74,65,6d,52,6f,6f,74,25,5c,73,79,73,74,65,6d,33,32,5c,62,6c,61,6e,6b,2e,68,74,6d,00, 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = http://w-8-5-f-r-8-0-2-p-x-2-6-7-p-f-n-n-9-2-o-9-9-8-.j-z-0-3-0-u-u-x-f-1l-3-l-h-w-b-q-z-u-5-n-l-l-m-s-5-v-s-z-g.info

(註:変更前の上記レジストリ値は、「about:blank」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
DisableSR = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\sr
Start = 4

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
Windows\CurrentControlSet
IP = 120.89.55.3

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Search_URL = http://3-7-7-i-0-6-n-8-6-5-0-d-5-q-e-m-m-9-6-4-9-c-v-0-w-3-.i-k-r-g-1-0-u-5-1-f-3-g-li-9-p-1-x-t-6-g-l-8-m-q-y-s-k-6-l.info

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Page_URL = http://o-g-5-8-9-u-s-6-1-9-l-j-a-7-7-1-2-.j-z-0-3-0-u-u-x-f-1l-3-l-h-w-b-q-z-u-5-n-l-l-m-s-5-v-s-z-g.info

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLUA = 0

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = 3

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open={random name}\S-4-7-01-4639107401-44944991267-104113574-7046\{random name}.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Abir la carpeta para ver los archivos
shell\open=Open
shell\open\command={random name}\S-4-7-01-4639107401-44944991267-104113574-7046\{random name}.exe
shell\open\default=1
shell\open\defauilt=1


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.MKB」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 2

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

RESTORE
  • 「レジストリエディタ」を閉じます。
  • 手順 5

    このレジストリキーを削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    RESTORE
  • 「レジストリエディタ」を閉じます。
  • 手順 6

    変更されたレジストリ値を修正します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

     
    • In
      To: ws\CurrentVersion\Explorer\Advanced
      • From: Hidden=2
        To: 1
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
      • From: HideFileExt=3
        To: 0
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
      • From: ShowSuperHidden=0
        To: 1
        • From:

    手順 7

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 DATA_GENERIC
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  • 残りのフォルダに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。
      DATA_GENERIC
  • 手順 8

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.MKB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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