Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.KMO

2012年10月8日
 解析者: Erika Bianca Mendoza   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。 ワームは、既定のWindowsフォルダのアイコンを用いて、ユーザにファイルを開くよう促します。ユーザがファイルをダブルクリックすることで、このワームは実行されます。

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、特定のWebサイトからファイルをダウンロードし、ファイル名を変更した後、感染コンピュータ内に保存します。


  詳細

ファイルサイズ 1,514 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2008年11月5日

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %system%\36D0F1\2ADE6B.EXE

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %system%\10A216\krnln.fnr
  • %system%\10A216\shell.fne
  • %system%\10A216\eAPI.fne
  • %system%\10A216\internet.fne
  • %system%\10A216\spec.fne
  • %system%\10A216\RegEx.fnr
  • %system%\10A216\dp1.fne
  • %system%\10A216\com.run
  • %system%\B55985\0f10.inf
  • %system%\B55985\16eb.inf
  • %system%\B55985\16eb.EDT

ワームは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。

ワームは、既定のWindowsフォルダのアイコンを用いて、ユーザにファイルを開くよう促します。ユーザがファイルをダブルクリックすることで、このワームは実行されます。

ワームは、以下の名前を用いて自身のコピーを作成します。

  • ¡¡.exe
  • ¡¡¡¡.exe
  • ¡¡¡¡¡¡.exe
  • Notepad.exe

感染活動

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
open=Notepad.exe
shell\1=´ò¿ª(&O)
shell\1\Command=Notepad.exe
shell\2\=ä¯ÀÀ(&B)
shell\2\Command=Notepad.exe
shellexecute=Notepad.exe

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトからファイルをダウンロードし、ファイル名を変更した後、感染コンピュータ内に保存します。

  • http://www.{BLOCKED}8.com/f/tc13.gif - detected as WORM_FLYSTUD.SMA
  • http://www.{BLOCKED}8.com/f/gc13.gif - detected as WORM_FLYSTUD.SMA


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.320.12
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年7月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.321.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年7月19日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_AUTORUN.KMO」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    WORM_FLYSTUD.SMA

手順 3

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
DATA_GENERIC
  • 使用している Windows のバージョンに応じて、[タスクの終了]、または、[プロセスの終了]をクリックします。
  • マルウェアのプロセスが終了されているかを確認するには、タスクマネージャを再起動してください。
  • タスクマネージャを閉じてください。
  • 手順 4

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %System%\36D0F1
    • %System%\10A216
    • %System%\B55985

    手順 5

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.KMO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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