Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.BWH

2014年10月17日
 更新者 : Adrian Cofreros

 別名:

Worm:Win32/Taterf.B (Microsoft); PWS-Gamania.gen.a (McAfee); W32.Gammima.AG (Symantec); Packed.Win32.Krap.b (Kaspersky); Mal/EncPk-DH (Sophos); Packed.Win32.Krap.b (v) (Sunbelt); Trojan horse PSW.OnlineGames.AO (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 161,627 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年10月17日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\kxvo.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
kxva = "%System%\kxvo.exe"

ワームは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとワームが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
IEHlprObj.IEHlprObj.1\CLSID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
IEHlprObj.IEHlprObj\CurVer

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\ProgID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\VersionIndependentProgID

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\Programmable

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\InprocServer32

HKEY_CLASSES_ROOT\IEHlprObj.IEHlprObj

HKEY_CLASSES_ROOT\IEHlprObj.IEHlprObj.1

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\
InprocServer32

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\InprocServer32
(Defualt) = "%System%\ieso0.dll"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}\
InprocServer32
(Default) = "%System%\ieso0.dll"

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden\
SHOWALL
CheckedValue = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\ro45z.dll
  • %System%\ieso0.dll
  • %System%\fool0.dll

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}0.com/hg2/ll.rar


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 5.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年4月7日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
    • {CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • IEHlprObj.IEHlprObj
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • IEHlprObj.IEHlprObj1
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {CE7C3CF0-4B15-11D1-ABED-709549C10000}

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • kxva = "%System%\kxvo.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • ShowSuperHidden = "0"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "2"
      To: Hidden = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\SHOWALL
    • From: CheckedValue = "0"
      To: CheckedValue = 1

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\ro45z.dll
  • %System%\ieso0.dll
  • %System%\fool0.dll

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_AUTORUN.BWH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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