WORM_AGENT.JP
Worm:Win32/Autorun.AFV (Microsoft); PWS-Zbot.gen.aqv (McAfee); W32.Pilleuz (Symantec); Trojan.Win32.Ircbrute (Sunbelt); Trojan.Generic.KDV.655618 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
- マルウェアタイプ: ワーム
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\gwind.exe
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\RECYCLER
- %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
自動実行方法
ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\gwind.exe"
他のシステム変更
ワームは、以下のファイルを削除します。
- %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\gwind.exe
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DirectDraw\MostRecentApplication
Name = "{malware file name}"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「iexplore.exe」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DirectDraw\MostRecentApplication
ID = "4fde738"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「41107b81」となります。)
ワームは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
{hifaggot}
作成活動
ワームは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\Desktop.ini
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_AGENT.JP」として検出されたファイルを確認し削除します。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- Taskman = "%System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\gwind.exe"
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DirectDraw\MostRecentApplication
- From: Name = "{malware file name}"
To: Name = ""iexplore.exe""
- From: Name = "{malware file name}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DirectDraw\MostRecentApplication
- From: ID = "4fde738"
To: ID = ""41107b81""
- From: ID = "4fde738"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\Desktop.ini
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
- %System Root%\RECYCLER
- %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AGENT.JP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 8
以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\gwind.exe
手順 9
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- {hifaggot}
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