Trend Micro Security

Worm.Win32.YAHLOVER.A

2019年11月8日
 解析者: Arvin Roi Macaraeg   

 別名:

Trojan:Win32/BeeVry(MICROSOFT); Trojan.Win32.Qhost.afes(KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 585,728 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年11月6日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\WINDOW\System32\smss.exe
  • {Every folder}\{Folder name}.exe
  • {removable drives}\smss.exe

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
smss = %System Root%\WINDOW\System32\smss.exe

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\wuauserv
Start = 4

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Sr
Start = 4

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Sr
ImagePath = \%SystemRoot%\system32\DRIVERS\sr.sys

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Sr\Parameters
FirstRun = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Sr
Start = 4

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Sr
ImagePath = \%SystemRoot%\system32\DRIVERS\sr.sys

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Sr\Parameters
FirstRun = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\usnjsvc
Start = 3

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\srservice
Start = 4

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\ekrn
Start = 4

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\EhttpSrv
Start = 4

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
EnableLUA = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
DisableSR = 1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.478.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年11月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.479.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年11月7日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • smss = %System Root%\WINDOW\System32\smss.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\wuauserv
    • Start = 4
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Sr
    • Start = 4
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Sr
    • ImagePath = \%SystemRoot%\system32\DRIVERS\sr.sys
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Sr\Parameters
    • FirstRun = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Sr
    • Start = 4
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Sr
    • ImagePath = \%SystemRoot%\system32\DRIVERS\sr.sys
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Sr\Parameters
    • FirstRun = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\usnjsvc
    • Start = 3
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\srservice
    • Start = 4
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\ekrn
    • Start = 4
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\EhttpSrv
    • Start = 4

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • From: EnableLUA = 0
      To: EnableLUA = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
    • From: DisableSR = 1
      To: DisableSR = 0
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = 2
      To: Hidden = 1

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\WINDOW\System32\smss.exe
  • {Every folder}\{Folder name}.exe
  • {removable drives}\smss.exe
  • %System%\drivers\etc\hosts
  • %System Root%\WINDOW\System32\Declare.ini
  • {removable drives}\autorun.inf

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Worm.Win32.YAHLOVER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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