Trend Micro Security

Worm.Win32.MEREDROP.AA

2022年7月20日
 解析者: Eleazar Valles   

 別名:

W32.Pilleuz (NORTON)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 60,928 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2022年7月19日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のフォルダを追加します。

  • {Drive}\driver
  • {Drive}\driver\info

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\remove.bat → deleted afterwards
  • {Drive}\driver\info\Desktop.ini
  • {Drive}\autorun.inf

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\csrssa.exe
  • {Drive}\driver\info\csrssa.exe

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd /c "%User Temp%\remove.bat"
  • %User Temp%\csrssa.exe

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Windows Hosting Service = %User Temp%\csrssa.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = %User Temp%\csrssa.exe

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
Zvpebfbsg Jvaqbjf Ubfgvat Freivpr = %User Temp%\csrssa.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
DefaultFileTypeRisk = 808464432

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
LowRiskFileTypes = .exe

HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\
Jvaqbjf AG\PheeragIrefvba\Jvaybtba
%User Temp%\csrssa.exe = %User Temp%\csrssa.exe

アドウェア活動

ワームは、実行後、自身を削除します。

その他

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations

HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER

HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg

HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\
Jvaqbjf AG

HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\
Jvaqbjf AG\PheeragIrefvba

HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\
Jvaqbjf AG\PheeragIrefvba\Jvaybtba


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 17.696.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2022年7月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.697.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2022年7月20日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • Zvpebfbsg Jvaqbjf Ubfgvat Freivpr = %User Temp%\csrssa.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
    • DefaultFileTypeRisk = 808464432
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
    • LowRiskFileTypes = .exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\Jvaqbjf AG\PheeragIrefvba\Jvaybtba
    • %User Temp%\csrssa.exe = %User Temp%\csrssa.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Windows Hosting Service = %User Temp%\csrssa.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = %User Temp%\csrssa.exe

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
    • List
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\
    • Associations
  • In HKEY_CURRENT_USER\
    • FBSGJNER
  • In HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\Jvaqbjf AG\PheeragIrefvba\
    • Jvaybtba
  • In HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\Jvaqbjf AG\
    • PheeragIrefvba
  • In HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\Zvpebfbsg\
    • Jvaqbjf AG
  • In HKEY_CURRENT_USER\FBSGJNER\
    • Zvpebfbsg

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Drive}\driver\info\Desktop.ini
  • {Drive}\autorun.inf
  • %User Temp%\csrssa.exe
  • {Drive}\driver\info\csrssa.exe

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Drive}\driver\info
  • {Drive}\driver

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Worm.Win32.MEREDROP.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください