Trend Micro Security

Worm.Win32.AUTORUN.INQ

2019年12月3日
 解析者: John Donnie Celestre   

 別名:

Worm.Win32.AutoRun.cgfw (KASPERSKY); Worm:Win32/Honditost.A (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 132,510 bytes
タイプ EXE
発見日 2019年11月22日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Microsoft Office\Office14\html.vbs
  • %System%\aviraasem.txt
  • %System%\coruption.zip
  • %System%\exe.zip
  • %System%\koruptor.html.lnk
  • %System%\lsasvs.dll
  • %System%\msmgr.exe
  • %System%\sharelnk.vbs
  • %System%\sMaD.exe
  • %System%\startup.vbs
  • %System%\utama.txt
  • %System%\yorm.txt
  • %System%\zip.zip
  • %System%\zipping\html.vbs
  • %System%\zipping\HukumanBuatKoruptor.html
  • %System%\zipping\HukumanBuatKoruptor.html.lnk
  • %System%\zipping\para.vbs
  • %System%\zipping\sMaD.jp
  • %User Profile%\2013 vs Nabi Nuh.pif
  • %User Profile%\fltemp.txt
  • %User Startup%\WinCleaner.lnk
  • %Windows%\system\xce\x94 aha \xce\x94\nmlsvc.Ex_
  • %Windows%\system\xce\x94 aha \xce\x94\utama.Ex_
  • %Windows%\system\xce\x94 aha \xce\x94\winmsgr.Ex_
  • %Windows%\system\xce\x94 aha \xce\x94\yorm.Ex_
  • %Windows%\system\xce\x94 aha \xce\x94\zip.Ex_
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~\con.smad
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.A\desktop.ini
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~\con.sys\para.vbs
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~\desktop.ini
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\desktop.ini
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\EMAIL_AND_PASSWORD_LISTFbe.HTM

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。C:\Program Files in Windows 2000(32-bit)、Server 2003(32-bit)、XP、Vista(64-bit)、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)、8.1(64-bit)、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows 2003(32-bit)、XP、2000(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8、 8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\WScript.exe" "%System%\sharelnk.vbs"
  • %System%\sharelnk.vbs
  • %User Profile%\2013 vs Nabi Nuh.pif
  • %System%\msmgr.exe
  • cmd.exe /C copy /B lsasrv.dll+zip.zip lsasvs.dll /y
  • "%System%\WScript.exe" "%System%\zipping\html.vbs"
  • %System%\zipping\html.vbs
  • "%System%\WScript.exe" "%System%\startup.vbs"
  • %System%\startup.vbs
  • "%System%\WScript.exe" "%Program Files%\Microsoft Office\Office14\html.vbs"
  • html.vbs

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。C:\Program Files in Windows 2000(32-bit)、Server 2003(32-bit)、XP、Vista(64-bit)、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)、8.1(64-bit)、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\system\xce\x94 aha \xce\x94
  • %System%\zipping
  • {Removable Drive}:\RECYCLER
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.A
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~\con.sys

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.512.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年11月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.513.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年11月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Worm.Win32.AUTORUN.INQ」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Program Files%\Microsoft Office\Office14\html.vbs
  • %System%\aviraasem.txt
  • %System%\coruption.zip
  • %System%\exe.zip
  • %System%\koruptor.html.lnk
  • %System%\lsasvs.dll
  • %System%\msmgr.exe
  • %System%\sharelnk.vbs
  • %System%\sMaD.exe
  • %System%\startup.vbs
  • %System%\utama.txt
  • %System%\yorm.txt
  • %System%\zip.zip
  • %System%\zipping\html.vbs
  • %System%\zipping\HukumanBuatKoruptor.html
  • %System%\zipping\HukumanBuatKoruptor.html.lnk
  • %System%\zipping\para.vbs
  • %System%\zipping\sMaD.jp
  • %User Profile%\2013 vs Nabi Nuh.pif
  • %User Profile%\fltemp.txt
  • %User Startup%\WinCleaner.lnk
  • %Windows%\system\\xce\x94 aha \xce\x94\nmlsvc.Ex_
  • %Windows%\system\\xce\x94 aha \xce\x94\utama.Ex_
  • %Windows%\system\\xce\x94 aha \xce\x94\winmsgr.Ex_
  • %Windows%\system\\xce\x94 aha \xce\x94\yorm.Ex_
  • %Windows%\system\\xce\x94 aha \xce\x94\zip.Ex_
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~\con.smad
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.A\desktop.ini
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~\con.sys\para.vbs
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\con.~\desktop.ini
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\desktop.ini
  • {Removable Drive}:\RECYCLER\EMAIL_AND_PASSWORD_LISTFbe.HTM

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Worm.Win32.AUTORUN.INQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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