Trend Micro Security

Worm.VBS.SOLOW.B

2022年9月7日
 解析者: Eleazar Valles   

 別名:

VBS/Solow.NAC worm (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 3,456 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2022年8月24日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\ie.vbs
  • {Drive}\ie.vbs
  • {Drive}\autorun.inf

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MS32DLL = %Windows%\ie.vbs

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Window Title = ¤¤¤¤~~~---@ SILLE

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = http://www.{BLOCKED}e.net

感染活動

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
shellexecute=wscript.exe ie.vbs

その他

ワームは、以下を実行します。

  • This worm creates registry entries that changes the text displayed in the title bar of Internet Explorer.


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 17.770.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2022年8月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.771.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2022年8月25日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MS32DLL = %Windows%\ie.vbs
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Window Title = ¤¤¤¤~~~---@        SILLE
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Start Page = http://www.{BLOCKED}e.net

手順 5

「Worm.VBS.SOLOW.B」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
 
  • [autorun]
  • shellexecute=wscript.exe ie.vbs

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\ie.vbs
  • {Drive}\ie.vbs
  • {Drive}\autorun.inf

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Worm.VBS.SOLOW.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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