Trend Micro Security

Virus.X97M.LAROUX.F

2024年5月15日
 解析者: John Rainier Navato   
 更新者 : Neljorn Nathaniel Aguas

 別名:

Virus:X97M/Laroux.A (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型ウイルス
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、バックドア活動の機能を備えていません。

ウイルスは、情報収集する機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 546,304 bytes
タイプ XLS
メモリ常駐 なし
発見日 2024年5月9日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • {Excel Application Path}\XLSTART\mypersonnel.xls → if the malware file is not executed in this location.

バックドア活動

ウイルスは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

ウイルスは、ルートキット機能を備えていません。

情報漏えい

ウイルスは、情報収集する機能を備えていません。

その他

ウイルスは、以下を実行します。

  • It disables the Escape key to prevent users from cancelling the script's execution.
  • It checks for the following conditions:
    • If the file is in ".xlsx" format.
    • If the version of the file is Microsoft Office Excel 2007 or newer.
  • If one of the conditions is met, it will create a copy of itself with the following filename and version and deletes the original file afterwards:
    • {Malware Path}\{Malware Name}.xls → file version set to Microsoft Excel 97-2003
  • It remains active every time Excel is launched, infecting any new workbooks created and previously saved workbooks when they are opened.
  • If the first sheet is not named "Kangatang", it copies a sheet named "Kangatang" containing the malicious script to the beginning of the active workbook to ensure infection and propagation.

ウイルスは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

<補足>
インストール

ウイルスは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。
  • {Excelアプリケーションのパス}\XLSTART\mypersonnel.xls → ウイルスのファイルが当該フォルダ内で実行されない場合

その他

ウイルスは、以下を実行します。

  • Escキーを無効化し、ユーザがスクリプトの実行をキャンセルできないようにします。
  • 以下の条件を確認します。
    • ファイルが「.xlsx」形式であるか
    • ファイルのバージョンがMicrosoft Office Excel 2007以降であるか
  • 上記のいずれかの条件が満たされた場合、以下のファイル名とバージョンを用いて自身のコピーを作成し、その後元のファイルを削除します。
    • {マルウェアパス}\{マルウェア名}.xls → ファイルのバージョンはMicrosoft Excel 97-2003に設定される
  • Excelが起動される度にアクティブな状態を維持し、新規ワークブックの作成時/以前に保存されたワークブックの開封時に感染します。
  • 最初のシートの名前が「Kangatag」でない場合、感染活動および拡散活動を確実なものにするために、不正なスクリプトを含む「Kangatag」という名前のシートをアクティブなワークブックの先頭にコピーします。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.332.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年5月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.333.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年5月11日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Downloader.VBA.TRX.XXVBAF01FF052

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Excel Application Path}\XLSTART\mypersonnel.xls

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Virus.X97M.LAROUX.F」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください