Trend Micro Security

Virus.Win32.EXPIRO.JMA

2023年3月1日
 解析者: Ricardo III Valdez   

 別名:

Win32.Expiro.Gen.7 (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型ウイルス
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 1,264,640 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2023年2月7日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, ファイルの作成, ウインドウの表示

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{Random Hex Values}.bin

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\Multiarch.m0yv-{Random Hex Values}-b
  • Global\Multiarch.m0yv-{Random Hex Values}-inf

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • .EXE

ウイルスは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルには感染しません。

  • windefend
  • UIODetect
  • svchost
  • TrustedInstaller
  • ntsvcs

情報漏えい

ウイルスは、以下の情報を収集します。

  • Username
  • Computer Name
  • OS Information
  • System and User Default Language
  • Processor Architecture

その他

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}tj.biz
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.106.25
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.126.10
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.235.76
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.218.86
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.161.12
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.228.140
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.74.76
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.98.146
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.13.20
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.35.88
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.13.61
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.184.122
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.184.124
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.189.15
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.203.211
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.203.226
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.76.77
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.76.81
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.152.37
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.152.58

ウイルスは、以下を実行します。

  • It targets executable files that are associated with the system's services and infects them.
  • It starts the infected services to ensure persistence.
  • It appends its malicious codes at the end of the targeted files.
  • It displays the following message box to deceive the user into thinking that it has executed a legitimate Adobe AIR installer:


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.274.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年2月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.275.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年2月24日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF066

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{Random Hex Values}.bin

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Virus.Win32.EXPIRO.JMA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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