Trend Micro Security

VBS_SHELLEXE.AG

2016年12月14日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 別名:

VirTool:VBS/Obfuscator.TO (Microsoft), VBS.Dunihi (Symantec), VBS/Dinihou-A (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

マルウェアは、不正リモートユーザからリモートで受信する特定のコマンドを実行します。これにより、感染コンピュータおよび同コンピュータ上の情報は危険にさらされることとなります。


  詳細

ファイルサイズ 217,269 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2016年12月7日

侵入方法

マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{malware filename}.vbs

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

感染活動

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • execute ← Execute File
  • update ← Update self
  • uninstall ← Uninstall self
  • download ← Download File
  • upload ← Upload File
  • enum-driver ← not used
  • enum-faf ← not used
  • enum-process ← Enumerate process
  • cmd-shell ← Command shell
  • exit-process ← Exit process
  • sleep ← Sleep malware
  • delete ← Delete File or Folder

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}her.no-ip.org:19002


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.946.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年12月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.947.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年12月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「VBS_SHELLEXE.AG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください