Trend Micro Security

VBS_OLEAR.C

2015年3月26日
 解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

VirTool:VBS/Obfuscator.H, Exploit:VBS/CVE-2014-6332 (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。


  詳細

ファイルサイズ 15,338 bytes
タイプ Script
発見日 2015年3月20日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Temp%\Uninstall.Vbs - detected as HKTL_DLOADER.C

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

作成活動

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}eong.com/files/oms.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %System Root%\rundll32.exe - detected as TROJ_TALOC.NSW

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

その他

マルウェアが作成する以下のコンポーネントファイルは、「HKTL_DLOADER.C」として検出されます。

  • %User Temp%\Uninstall.Vbs

マルウェアがダウンロードする以下のファイルは、「TROJ_TALOC.NSW」として検出されます。

  • %System Root%\rundll32.exe

マルウェアは、ハッキングツール"Uninstall.Vbs"を利用します。これにより、パラメータを用いて以下のプロセスを開始し、不正なファイルをダウンロードおよび実行します

  • cscript.exe %User Temp%\Uninstall.Vbs {target URL} {destination file}

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアが利用する脆弱性についての日本語情報はこちら:

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.558.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年3月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.559.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年3月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「VBS_OLEAR.C」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • HKTL_DLOADER.C
    • TROJ_TALOC.NSW

手順 4

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「VBS_OLEAR.C」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。  

日本語情報はこちら:


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