Trend Micro Security

VBS_DUNIHI.TUOC

2015年6月2日
 解析者: Joachim Suico   

 別名:

Worm:VBS/Jenxcus.DN (Microsoft); VBS.Dunihi (Symantec); BackDoor.Generic_c.AEFR (AVG);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入, インターネットからのダウンロード

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ワームは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 78,209 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2015年2月1日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Internet Explorer\iexplore.vbs

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
iexplore = "wscript.exe //D "C:\Documents and Settings\winxp.KARLD-WINXP\ Application Data\Internet Explorer\iexplore.vbs""

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
iexplore = "wscript.exe //D "C:\Documents and Settings\winxp.KARLD-WINXP\ Application Data\Internet Explorer\iexplore.vbs""

ワームは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\iexplore.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\iexplore
@ = "{true or fales} - {date of infection}"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • %Removable drive%\iexplore.vbs

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • update - update and restart itself
  • uninstall - remove malware from system
  • send - download and run a file from C&C server
  • site-send - download and run a file
  • recv - send a file to C&C server
  • sleep - malware sleep

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • dz47.{BLOCKED}e.com:225/is-sending
  • sexcam.{BLOCKED}es.com:225/is-sending

情報漏えい

ワームは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Computer name
  • User name
  • Operating system version
  • Logical drives of serial numbers
  • Anti-virus products installed

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • dz47.{BLOCKED}e.com:225/is-ready
  • sexcam.{BLOCKED}es.com:225/is-ready


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.504.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年2月1日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.505.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年2月2日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • iexplore = "wscript.exe //D "C:\Documents and Settings\winxp.KARLD-WINXP\Application Data\Internet Explorer\\iexplore.vbs""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • iexplore = "wscript.exe //D "C:\Documents and Settings\winxp.KARLD-WINXP\Application Data\Internet Explorer\\iexplore.vbs""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\iexplore
    • @ = "false - {date of infection}"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\iexplore.lnk

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「VBS_DUNIHI.TUOC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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