Trend Micro Security

VBS_DLOADR.YYSRC

2017年5月4日
 解析者: Michael Jay Villanueva   

 別名:

TrojanDownloader:VBS/Adodb.D (Microsoft); Trojan-Downloader.VBS.Adodb (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 73,741 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 なし
発見日 2017年4月12日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, ファイルの作成

侵入方法

その他は、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

その他は、以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{random}.vbs ← executes component files
  • %User Profile%\chrome\{random}.vbs ← executes component files
  • %User Profile%\{random}.bat ← executes century.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\User Pinned\TaskBar\google chrome.lnk
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\google chrome.lnk
  • %Desktop%\google chrome.lnk
  • %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\google chrome.lnk
  • %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Google Chrome\google chrome.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

その他は、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\ext ← extracted from ugt.zip

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

他のシステム変更

その他は、以下のファイルを削除します。

  • %User Profile%\ugt.zip
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\User Pinned\TaskBar\google chrome.lnk
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\google chrome.lnk
  • %Desktop%\google chrome.lnk
  • %Desktop%\google chrome2.lnk
  • %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\google chrome.lnk
  • %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Google Chrome\google chrome.lnk
  • %All Users Profile%\Desktop\google chrome.lnk
  • %All Users Profile%\Desktop\google chrome2.lnk
  • %All Users Profile%\menu iniciar\programas\google chrome\google chrome.lnk
  • %All Users Profile%\menu iniciar\programas\google chrome.lnk

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

ダウンロード活動

その他は、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • http://storage.{BLOCKED}apis.com/zeusthor/th006 ← ugt.zip
  • http://storage.{BLOCKED}apis.com/zeusthor/d4 ← century.dll

その他は、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\ugt.zip
  • %User Profile%\myinside.dll ← extracted from ugt.zip
  • %User Profile%\century.dll

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

その他は、ダウンロードしたファイルを実行します。

その他

その他は、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}vx.net/log2.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.336.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年4月12日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.337.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年4月13日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\ext

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\64x
  • %User Profile%\64bx
  • %User Profile%\ugt.zip
  • %User Startup%\{random}.vbs
  • %User Profile%\chrome\{random}.vbs
  • %User Profile%\{random}.bat
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\User Pinned\TaskBar\google chrome.lnk
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\google chrome.lnk
  • %Desktop%\google chrome.lnk
  • %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\google chrome.lnk
  • %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Google Chrome\google chrome.lnk

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「VBS_DLOADR.YYSRC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。


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