Trend Micro Security

VBS_CARBANAK.DRP

2017年1月26日
 解析者: Julie Anne Cabuhat   

 別名:

TrojanDownloader:VBS/Anunak.A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 191527 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2017年1月23日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, ファイルの実行

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_CARBANAK.DRP

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\MyIniFile.ini
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\screenshot-cmd.ps1
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\box.txt
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\beginer.vbs
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\runnerr.vbs
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\loader.vbs
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\autostarter2.vbs
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\checkcomp.vbs
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X86532\ggldr.vbs
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X86532\start.vbs
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\Foxconn.lnk
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X86532\Foxconn.lnk
  • {malware path}\out.txt

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X86532

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
UpdateWindowsTmp0_ = explorer.exe %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\Foxconn.lnk

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
UpdateWindowsTmp1_ = explorer.exe %User Temp%\WindowsUpdate_X86532\Foxconn.lnk

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • List running processes
  • Acquire the following computer information:
    • Operating System Name
    • Operating System version
    • Service Pack Major and Minor Version
    • Operating System Manufacturer
    • Windows Directory
    • Operating System Locale
    • Available Physical Memory
    • Total Virtual Memory
    • Available Virtual Memory
    • Size stored in paging files
    • Computer System Name
    • Computer System Manufacturer
    • Computer System Model
    • Current Time Zone
    • Total Physical Memory
    • Processor Information
    • BIOS Version
    • User Domain
    • User Name
    • Microsoft Office applications and version
  • Capture and send screenshots
  • Run VBS scripts
  • Run executable files
  • Run powershell scripts
  • Run cmd commands
  • Uninstall itself
  • Update itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • https://script.{BLOCKED}e.com/macros/s/AKfycbxxx5DHr0F8AYhLuDjnp7kGNELq6g27J4c_JWWx1p1nDfZh6InO/exec
  • https://{BLOCKED}s.{BLOCKED}e.com/forms/d/e/1FAIpQLSfE9kshYBFSDAfRclW8m9rAdajqoYhzhEYmEAgZexE3LQ-17A/formResponse
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.44.4/informs.jsp

マルウェアは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • Operating System Name
  • Operating System version
  • Service Pack Major and Minor Version
  • Operating System Manufacturer
  • Windows Directory
  • Operating System Locale
  • Available Physical Memory
  • Total Virtual Memory
  • Available Virtual Memory
  • Size stored in paging files
  • Computer System Name
  • Computer System Manufacturer
  • Computer System Model
  • Current Time Zone
  • Total Physical Memory
  • Processor Information
  • BIOS Version
  • User Domain
  • User Name
  • Running processes
  • Microsoft Office applications and version


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 13.180.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年1月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.181.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年1月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • UpdateWindowsTmp0_ = "explorer.exe %User Temp%\WindowsUpdate_X24532\Foxconn.lnk"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • UpdateWindowsTmp1_ = "explorer.exe %User Temp%\WindowsUpdate_X86532\Foxconn.lnk"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X24532
  • %User Temp%\WindowsUpdate_X86532

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {malware path}\out.txt

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「VBS_CARBANAK.DRP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください

関連マルウェア