Trend Micro Security

VBS_AUTORUN.FKJ

2012年10月8日
 解析者: Marfel Tiamzon   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、特定のレジストリ値を追加し、タスクマネージャを無効にします。これにより、通常はタスクマネージャを介して行うワームのプロセスの終了が実行できなくなります。 ワームは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 1,367,248 bytes
メモリ常駐 はい

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %WINDOWS%\Sgt.sys.vbs

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SysCom = %WINDOWS%\Sgt.sys.vbs

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
VBSFile
DefaultIcon = shell32.dll,5

HKEY_CLASSES_ROOT\VBSFile
DefaultIcon = shell32.dll,5

HKEY_CURRENT_USER\Softeware\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Window Title = Bertakwalah kepada Alloh dimanapun kau berada.

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
=

ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャを無効にします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
DisableTaskMgr = 0

ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoFolderOptions = 0
NoFind = 0
NoRun = 0
NoFileAssociate = 0
DisableRegedit = 0
DisableCMD = 0

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • Sgt.sys.vbs

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
shellexecute=wscript.exe Sgt.sys.vbs


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • SysCom = %Windows%\Sgt.sys.vbs
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\VBSFile
    • DefaultIcon = shell32.dll,5
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\VBSFile
    • DefaultIcon = shell32.dll,5
  • In HKEY_CURRENT_USER\Softeware\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Window Title = Bertakwalah kepada Alloh dimanapun kau berada.

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
    • System

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「VBS_AUTORUN.FKJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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