TSPY_ZBOT.HWA

2012年10月12日

別名:

PWS:Win32/Zbot (Microsoft); PWS-Zbot.gen.hz (McAfee); PAK:UPX, Trojan-Spy.Win32.Zbot.ctkj (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Gen:Variant.Kazy.48549 (FSecure)

プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

危険度:

ダメージ度:

感染力:

感染確認数:

マルウェアタイプ: スパイウェア
破壊活動の有無: なし
暗号化:
感染報告の有無: はい

概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアマルウェアは、自身（コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成したスパイウェア）を削除します。

詳細

ファイルサイズ 189,952 bytes

タイプ EXE

メモリ常駐はい

発見日 2012年1月3日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

%User Profile%\Application Data\Hoedq
%User Profile%\Application Data\Caizze

(註：%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{58C4EBA0-47A8-AD40-8C85-A85A94978B48} = ""%User Profile%\Hoedq\roob.exe""

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Fobyen

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Privacy

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Fobyen
18j7jg08 = {random values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Fobyen
1cb500ee = 44d69d1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Fobyen
1cb500ee = "0GlNQA==e_CHAR(0x03)_?_CHAR(0x0C)__CHAR(0x01)_"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
DisableNotifications = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List
15028:UDP = "15028:UDP:*:Enabled:UDP 15028"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List
27122:TCP = "27122:TCP:*:Enabled:TCP 27122"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Fobyen
2caie1he = {random values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Account Manager
Server ID = 4

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
WAB\WAB4
FirstRun = 1

HKEY_CURRENT_USER\Identities
Last Username = "Main Identity"

HKEY_CURRENT_USER\Identities
Last User ID = "{341F68BA-C841-4200-A7B4-3D5CFF202166}"

HKEY_CURRENT_USER\Identities
Identity Login = 9853

HKEY_CURRENT_USER\Identities
Identity Ordinal = 2

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Fobyen
1cb500ee = {random values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Fobyen
1cb500ee = 44d6998

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

%User Profile%\Hoedq\roob.exe
%User Profile%\Caizze\xoxii.uhe

その他

スパイウェアは、自身（コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成したスパイウェア）を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts
- List

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
- Fobyen

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer
- Privacy

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- {58C4EBA0-47A8-AD40-8C85-A85A94978B48}=""%User Profile%\Hoedq\roob.exe""

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Fobyen
- 18j7jg08={random values}

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Fobyen
- 1cb500ee=44d69d1

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Fobyen
- 1cb500ee="0GlNQA==e_CHAR(0x03)_?_CHAR(0x0C)__CHAR(0x01)_"

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
- DisableNotifications=1

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
- 15028:UDP="15028:UDP:*:Enabled:UDP 15028"

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
- 27122:TCP="27122:TCP:*:Enabled:TCP 27122"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Fobyen
- 2caie1he={random values}

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Account Manager
- Server ID=4

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4
- FirstRun=1

In HKEY_CURRENT_USER\Identities
- Last Username="Main Identity"

In HKEY_CURRENT_USER\Identities
- Last User ID="{341F68BA-C841-4200-A7B4-3D5CFF202166}"

In HKEY_CURRENT_USER\Identities
- Identity Login=9853

In HKEY_CURRENT_USER\Identities
- Identity Ordinal=2

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Fobyen
- 1cb500ee={random values}

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Fobyen
- 1cb500ee=44d6998

このマルウェアが追加したレジストリ値の削除：

「レジストリエディタ」を起動します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、[OK]をクリックします。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります（大文字／小文字は区別されません）。
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Run
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
{58C4EBA0-47A8-AD40-8C85-A85A94978B48} = ""%User Profile%\Hoedq\roob.exe""
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Fobyen
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
18j7jg08 = {random values}
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
1cb500ee = 44d69d1
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
1cb500ee = "0GlNQA
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SYSTEM>ControlSet001>Services>SharedAccess>Parameters>FirewallPolicy>StandardProfile
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
DisableNotifications = 1
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SYSTEM>ControlSet001>Services>SharedAccess>Parameters>FirewallPolicy>StandardProfile>GloballyOpenPorts>List
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
15028:UDP = "15028:UDP:*:Enabled:UDP 15028"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
27122:TCP = "27122:TCP:*:Enabled:TCP 27122"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
2caie1he = {random values}
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Internet Account Manager
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Server ID = 4
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>WAB>WAB4
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
FirstRun = 1
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Identities
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Last Username = "Main Identity"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Last User ID = "{341F68BA-C841-4200-A7B4-3D5CFF202166}"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Identity Login = 9853
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Identity Ordinal = 2
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
1cb500ee = {random values}
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
1cb500ee = 44d6998
「レジストリエディタ」を閉じます。

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]

フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

%User Profile%\Application Data\Hoedq
%User Profile%\Application Data\Caizze

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

%User Profile%\Hoedq\roob.exe
%User Profile%\Caizze\xoxii.uhe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_ZBOT.HWA」と検出したファイルの検索を実行してください。検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

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